CPAPで血圧は下がる?最新メタ解析の結論

医療・健康
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👨「いびきが大きいと言われる」
👩‍🦱「朝起きても疲れが取れない」
👨‍🦰「最近、血圧が高めで気になっている」

そんな悩みはありませんか?

特に40代以降になると、体重の変化、更年期、睡眠の質の低下などが重なり、
睡眠時無呼吸に気づかないまま過ごしている方も少なくありません。

睡眠時無呼吸というと、
「男性に多い病気」
「太っている人だけの問題」
と思われがちです。

しかし実際には、女性でも更年期以降にリスクが高まることがあり、
いびきだけでなく、疲労感、頭痛、不眠、集中力の低下などとして現れることもあります。NHLBIも、女性では閉経中・閉経後に睡眠時無呼吸のリスクが上がり、疲労や不眠などで気づきにくい場合があると説明しています。

そして、ここで大切なのが、
睡眠時無呼吸は血圧と関係する可能性がある
という点です。

今回の記事では、2021年に発表されたメタ解析をもとに、
CPAP治療が血圧や交感神経にどのような影響を与えるのかを、医療知識がない方にもわかりやすく解説します。


この記事でわかること

この記事では、次の内容をやさしく整理します。

  • 睡眠時無呼吸と高血圧の関係
  • CPAPとはどんな治療なのか
  • CPAPで血圧はどのくらい下がる可能性があるのか
  • なぜ睡眠時無呼吸で血圧が上がりやすいのか
  • 女性が注意したいポイント
  • CPAPを続けるためのコツ
  • 生活習慣と組み合わせる重要性

先に結論をお伝えすると、
CPAPは睡眠時無呼吸のある方において、交感神経の過活動を抑え、血圧を下げる方向に働く可能性があると報告されています。

ただし、
CPAPだけで高血圧が必ず治るわけではありません。

薬、体重、塩分、運動、飲酒、ストレス、睡眠時間なども血圧に関係します。
そのため、CPAPは「血圧対策の一つ」として考えることが大切です。


そもそも睡眠時無呼吸とは?

睡眠時無呼吸とは、寝ている間に呼吸が何度も止まったり、浅くなったりする状態です。

特に多いのが、
OSA:Obstructive Sleep Apnea
つまり、閉塞性睡眠時無呼吸です。

これは、寝ている間にのどの空気の通り道が狭くなり、呼吸が止まりやすくなるタイプです。

呼吸が止まると、体の中では酸素が下がります。
すると脳は「危ない」と判断し、眠りが浅くなります。

この状態が一晩に何度も繰り返されると、
体は寝ているはずなのに、ずっとストレスを受けているような状態になります。

その結果、

朝起きても疲れている
日中に眠い
頭が重い
集中力が続かない
血圧が高めになる

といった不調につながることがあります。


CPAPとはどんな治療?

CPAPは、
Continuous Positive Airway Pressure
の略です。

日本語では、持続陽圧呼吸療法と呼ばれます。

寝ている間に鼻や口にマスクを装着し、機械から空気を送り続けることで、のどの空気の通り道を広げる治療です。

イメージとしては、
寝ている間に狭くなりやすい気道を、空気の圧でやさしく支える方法です。

CPAPは、睡眠時無呼吸に対する代表的な治療の一つです。

いびきや無呼吸を減らし、睡眠の質を改善する目的で使われます。
今回紹介するメタ解析では、CPAPが血圧や交感神経に関係する物質へどのような影響を与えるのかが検討されています。


今回の論文はどんな研究?

今回紹介する論文は、
CPAP治療によって、カテコールアミンと血圧がどのように変化するかを調べたメタ解析です。

メタ解析とは、複数の研究をまとめて、全体としてどのような傾向があるかを分析する研究方法です。

この論文では、合計38研究が対象となっています。
内訳は、ランダム化比較試験14件、前向きコホート研究24件です。参加者は合計で1100人以上でした。

研究で見た主な項目

今回の研究では、主に次の項目が調べられています。

カテコールアミン
アドレナリンやノルアドレナリンなど、体がストレスを受けたときに増えやすい物質です。

ノルアドレナリン
血管を収縮させたり、心拍数や血圧に関係したりする物質です。

SBP:Systolic Blood Pressure
収縮期血圧のことです。
いわゆる「上の血圧」です。

DBP:Diastolic Blood Pressure
拡張期血圧のことです。
いわゆる「下の血圧」です。

RCT:Randomized Controlled Trial
ランダム化比較試験のことです。
研究の信頼性が比較的高い方法の一つです。

PCS:Prospective Cohort Study
前向きコホート研究のことです。
対象者を一定期間追いかけて変化を見る研究です。


CPAPで血圧はどのくらい下がった?

今回のメタ解析では、CPAP治療によって血圧が下がる方向の結果が報告されています。

ランダム化比較試験では、CPAPにより、
収縮期血圧は約4.8mmHg低下
拡張期血圧は約3.0mmHg低下
していました。

前向きコホート研究では、
収縮期血圧は約7.5mmHg低下
拡張期血圧は約5.1mmHg低下
していました。

「たった数mmHg?」
と思う方もいるかもしれません。

でも、血圧の世界では、数mmHgの変化は決して小さくありません。

実際に、血圧を下げることは心血管イベントのリスク低下と関係することが知られており、Lancetの大規模解析では、収縮期血圧を5mmHg下げることが主要な心血管イベントリスクの低下と関連すると報告されています。

つまり、CPAPによる血圧低下は、
単なる数字の変化ではなく、将来の健康を考えるうえでも大切な可能性があります。


なぜ睡眠時無呼吸で血圧が上がりやすいの?

睡眠時無呼吸で血圧が上がりやすい理由は、
交感神経が関係しています。

交感神経は、体を活動モードにする神経です。

たとえば、緊張したとき、驚いたとき、走ったときなどに働きます。

睡眠時無呼吸では、寝ている間に呼吸が止まり、体の酸素が下がります。

すると体は、
「息ができていない」
「危険かもしれない」
と判断します。

そのたびに交感神経が刺激されます。

この反応が一晩に何度も繰り返されると、
寝ているのに体の中は休まりません。

結果として、
血管が収縮しやすくなり、血圧が上がりやすくなると考えられています。

今回の論文でも、睡眠時無呼吸によるストレスがカテコールアミンの放出を促し、高血圧を悪化させる可能性があると説明されています。


CPAPは交感神経の興奮を抑える?

今回のメタ解析では、CPAPによって、
24時間尿中ノルアドレナリンが低下する
ことが報告されています。

ノルアドレナリンは、交感神経の活動と関係する物質です。

そのため、CPAPによって無呼吸が減ることで、
夜間の低酸素や体へのストレスが減り、交感神経の過活動が落ち着く可能性があります。

簡単に言うと、
CPAPは「寝ている間の体の緊張状態」をやわらげる方向に働くかもしれない、ということです。

これにより、血圧にも良い影響が出る可能性があります。


女性にも関係ある?

睡眠時無呼吸は男性に多いイメージがあります。

たしかに、研究では男性の参加者が多い傾向があります。

今回のメタ解析も、女性だけを対象にした十分なデータがあるわけではありません。

そのため、
女性に対する効果を断定するには、まだ追加の研究が必要
です。

ただし、女性でも更年期以降は注意が必要です。

NHLBIは、女性は閉経中・閉経後に睡眠時無呼吸のリスクが高まり、疲労、不眠、頭痛などがあることで睡眠時無呼吸に気づきにくい場合があると説明しています。

特に、次のような方は注意したいところです。

いびきを指摘されたことがある
朝起きても疲れている
日中の眠気が強い
更年期以降に体重が増えた
血圧が高めになってきた
朝の頭痛がある
夜中に何度も目が覚める

これらがある場合は、
「年齢のせい」
「疲れているだけ」
と決めつけず、睡眠の問題も一度考えてみる価値があります。


CPAPの効果を高める生活習慣

CPAPは大切な治療ですが、
血圧対策として考えるなら、生活習慣との組み合わせも重要です。

1. 体重管理

体重が増えると、のど周りにも脂肪がつきやすくなり、気道が狭くなりやすくなります。

急激なダイエットではなく、
無理なく続けられる体重管理が大切です。


2. 塩分を控える

血圧が高めの方は、塩分のとりすぎに注意が必要です。

外食、加工食品、ラーメン、漬物、汁物などは、塩分が多くなりやすい食品です。

まずは、
汁を全部飲まない
味付けを少し薄めにする
減塩調味料を活用する
など、小さな工夫から始めると続けやすくなります。


3. アルコールを控える

寝る前の飲酒は、のどの筋肉をゆるめ、睡眠時無呼吸を悪化させる可能性があります。

「寝つきが良くなるから」と思っていても、
睡眠の質は下がっていることがあります。

いびきや無呼吸を指摘されている方は、
寝る前の飲酒を見直してみましょう。


4. 横向き寝を試す

仰向けで寝ると、舌がのど側に落ち込みやすくなり、気道が狭くなることがあります。

人によっては、横向き寝でいびきや無呼吸が軽くなることがあります。

ただし、重症の睡眠時無呼吸では、寝る向きだけでは不十分なこともあります。


5. CPAPマスクを調整する

CPAPは継続が大切です。

しかし、
「マスクが合わない」
「空気が漏れる」
「鼻が乾燥する」
「圧が強く感じる」
といった理由で続けにくい方もいます。

その場合は、自己判断で中止せず、医療機関に相談してください。

マスクの種類、サイズ、加湿設定、圧の調整などで改善できることがあります。


CPAPは続けることが大切

CPAPは、使った日だけ効果が期待できる治療です。

つまり、薬のように飲み忘れが少しあっても効き続けるというより、
毎晩きちんと使うことが大切です。

最初は違和感がある方もいます。

でも、慣れてくると、
「朝のだるさが減った」
「日中の眠気が楽になった」
「家族からいびきが減ったと言われた」
と感じる方もいます。

もちろん、効果の感じ方には個人差があります。

大切なのは、
合わないからすぐにやめるのではなく、
困っている点を医療機関に相談しながら調整することです。


まとめ

今回紹介したメタ解析では、
CPAP治療は睡眠時無呼吸のある方において、
カテコールアミンを減らし、血圧を下げる方向に働く可能性がある
と報告されています。

特に、収縮期血圧は約4.8〜7.5mmHg、
拡張期血圧は約3.0〜5.1mmHg低下していました。

血圧の数mmHgの変化は小さく見えるかもしれません。

しかし、長い目で見ると、
心臓や血管への負担を減らすうえで大切な変化になる可能性があります。

ただし、CPAPだけで血圧の問題がすべて解決するわけではありません。

体重管理、減塩、運動、飲酒の見直し、ストレス対策、睡眠環境の改善もあわせて行うことが大切です。

いびき、日中の眠気、朝の頭痛、血圧高めが気になる方は、
「ただの疲れ」と決めつけず、睡眠時無呼吸の可能性も考えてみてください。


FAQ

Q1. CPAPを使えば高血圧は治りますか?

CPAPによって血圧が下がる方向に働く可能性はありますが、
高血圧が必ず治るわけではありません。

血圧には、体重、塩分、運動不足、ストレス、飲酒、遺伝、薬など多くの要因が関係します。

CPAPは、睡眠時無呼吸が関係する血圧上昇に対して、役立つ可能性がある治療の一つです。


Q2. いびきがある人は全員CPAPが必要ですか?

いいえ。
いびきがあるからといって、全員にCPAPが必要なわけではありません。

CPAPが必要かどうかは、睡眠検査の結果、無呼吸の重症度、症状、合併症などをもとに医師が判断します。

いびきに加えて、日中の眠気、朝の頭痛、血圧高め、夜間の息苦しさがある方は、一度相談してみるとよいでしょう。


Q3. CPAPが苦しくて続けられない場合はどうすればいいですか?

自己判断で中止せず、まずは医療機関に相談してください。

マスクの形、サイズ、空気の圧、加湿設定などを調整することで、続けやすくなることがあります。

「合わないからやめる」ではなく、
「合う形に調整する」ことが大切です。


注意点

この結果は、できるだけ信頼度の高い論文を参考にしていますが、さまざまある研究の一例です。

研究ごとに、対象者の年齢、睡眠時無呼吸の重症度、CPAPの使用期間、血圧の薬の有無などが異なります。

そのため、今回の内容をそのまますべての方に当てはめることはできません。

また、本記事は医療行為や診断の代わりではありません。

睡眠時無呼吸が疑われる方、高血圧で治療中の方、薬を飲んでいる方は、自己判断で治療を変更せず、主治医に相談してください。


記事作成について

この記事は、論文選定を筆者が行い、文章作成にはAIであるChatGPTを活用しています。
最終的な内容の確認、修正、加筆は筆者が行い、読者の方にできるだけわかりやすく、正確に伝わるように編集しています。


論文情報

論文タイトル:
Meta-analysis of changes in the levels of catecholamines and blood pressure with continuous positive airway pressure therapy in obstructive sleep apnea

著者:
Mackenzie Green, Gie Ken-Dror, David Fluck, Charif Sada, Pankaj Sharma, Christopher H. Fry, Thang S. Han

掲載誌:
Journal of Clinical Hypertension

掲載年:
2021年

巻・号・ページ:
23巻1号、12–20ページ

早期公開日:
2020年9月24日

掲載日:
2021年1月19日

DOI:
10.1111/jch.14061

研究内容:
睡眠時無呼吸のある方に対するCPAP治療が、カテコールアミンと血圧に与える影響を検討したメタ解析です。論文情報では、38研究、合計1100人以上の参加者を統合して解析したことが示されています。

今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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