喘息にプロバイオティクスは役立つ?最新メタ解析をやさしく解説

医療・健康
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👧「喘息の薬は使っているけど、できれば日常生活でも何かできることはないかな?」

👩「ヨーグルトや乳酸菌って、喘息にもいいの?」

👨「子どもの咳やゼーゼーが心配で、腸内環境も整えた方がいいの?」

そんな疑問を感じたことはありませんか?😌

最近は、腸内環境プロバイオティクスという言葉をよく聞くようになりました。

美容や便通だけでなく、免疫やアレルギーとの関係も注目されています。

では、喘息に対してプロバイオティクスは本当に役立つのでしょうか?

今回は、2023年に発表された
「喘息患者に対するプロバイオティクスの効果」をまとめたメタ解析をもとに、わかりやすく解説します。


先に結論です

今回の論文では、プロバイオティクスを使った人は、プラセボと比べて

喘息症状の重さ
気道の炎症の指標
喘息発作の回数

が改善する可能性が示されました。

一方で、呼吸機能そのものを示す検査では、はっきりした改善は確認されませんでした。

つまり、

プロバイオティクスは喘息を治すものではなく、補助的に役立つ可能性があるもの

と考えるのが現実的です。

喘息の治療薬を自己判断でやめるのは危険です。
使う場合も、主治医と相談しながら取り入れるのが安心です。


プロバイオティクスとは?

プロバイオティクスとは、簡単にいうと

体によい働きをする可能性がある生きた微生物

のことです。

代表的なものには、

ヨーグルト
乳酸菌飲料
ビフィズス菌入り食品
一部のサプリメント

などがあります。

よく「腸活」と言われますが、腸は消化だけでなく、免疫とも深く関係しています。

そのため、腸内環境を整えることが、アレルギーや炎症に関係するのではないかと研究されています。


今回の論文はどんな研究?

今回紹介する論文は、システマティックレビュー・メタ解析です。

少し難しい言葉ですが、簡単にいうと、

複数の研究を集めて、全体としてどんな結果になっているかを分析する研究方法

です。

1つの研究だけを見るよりも、全体の傾向をつかみやすいのが特徴です。

この論文では、喘息患者に対するプロバイオティクスの効果を調べたランダム化比較試験が10本集められ、合計1,101人が解析されました。ランダム化比較試験とは、参加者を無作為にグループ分けして効果を比べる研究方法で、比較的信頼度が高い研究デザインです。


結果① 気道の炎症が下がる可能性

喘息では、空気の通り道である気道に炎症が起こりやすくなります。

この炎症をみる指標の1つに、FeNOがあります。

FeNOとは、息を吐いたときに含まれる一酸化窒素を測る検査です。
数値が高いほど、気道の炎症が強い可能性があります。

今回の論文では、プロバイオティクスを使ったグループで、FeNOが低下していました。

これは、プロバイオティクスが気道の炎症をやわらげる方向に働く可能性を示しています。

ただし、すべての人に同じ効果があるとは限りません。

喘息のタイプ、年齢、使う菌の種類、使用期間によって結果が変わる可能性があります。


結果② 喘息症状が軽くなる可能性

論文では、喘息症状の重さについても検討されています。

その結果、プロバイオティクスを使ったグループでは、症状の重さがやや軽くなる傾向がありました。

また、ACT・CACTという喘息コントロールの評価でも改善がみられました。

ACTは、Asthma Control Testの略で、喘息がどれくらいコントロールできているかを確認する質問票です。

CACTは、Childhood Asthma Control Testの略で、子ども向けの喘息コントロール評価です。

点数が高いほど、喘息の状態が安定していると考えられます。

つまり、プロバイオティクスは

咳が出やすい
ゼーゼーしやすい
季節の変わり目に不安定になりやすい

といった症状に対して、補助的にプラスになる可能性があります。


結果③ 喘息発作の回数が少ない傾向

今回の論文で注目したいのが、喘息発作の回数です。

プロバイオティクスを使ったグループでは、プラセボと比べて喘息の急性発作が少ない傾向が示されました。

ここで出てくるORとは、オッズ比のことです。

ざっくりいうと、ある出来事が起こりやすいかどうかを比べる数字です。

今回の解析では、プロバイオティクス群で急性発作が少ない方向の結果でした。

ただし、これは

「プロバイオティクスを飲めば発作が防げる」

という意味ではありません。

喘息発作は、風邪、アレルゲン、気温差、ストレス、薬の使用状況など、さまざまな要因で起こります。

そのため、あくまで喘息管理の補助として期待できる可能性と考えましょう。


結果④ 肺機能ははっきり改善しなかった

一方で、肺機能の検査では大きな差は確認されませんでした。

論文では、FEV1FEV1/FVCという指標が使われています。

FEV1とは、息を思いきり吐いたときに、最初の1秒間でどれくらい吐けるかを見る検査です。

FEV1/FVCは、肺活量に対して1秒間でどれくらい吐けたかをみる割合です。

どちらも、呼吸のしやすさや空気の通り道の状態をみるために使われます。

今回の結果では、プロバイオティクスを使っても、これらの肺機能指標には明らかな改善はありませんでした。

ここはとても大事です。

つまり、プロバイオティクスは

炎症や症状にはよい影響があるかもしれない
でも、
肺機能そのものを大きく改善するとは言い切れない

ということです。


なぜ腸内環境が喘息と関係するの?

「腸と肺って離れているのに、関係あるの?」

そう思いますよね。

実は、近年は腸と肺のつながりが注目されています。

腸内環境は、免疫細胞や炎症に関係する物質に影響する可能性があります。

そして、その変化が血液の流れなどを通じて、肺や気道の炎症にも関係するのではないかと考えられています。

これを、論文では腸肺軸という考え方で説明しています。

ただし、メカニズムはまだ完全には解明されていません。

プロバイオティクスの菌の種類によっても働きが違う可能性があり、今後の研究が必要です。


どんな人が注意した方がいい?

プロバイオティクスは、一般的には食品として身近なものです。

しかし、誰にでも安全と言い切れるわけではありません。

特に注意したいのは、

免疫力が大きく低下している方
重い病気で入院中の方
手術後の方
重症の乳幼児
医師から食事制限を受けている方

です。

今回の論文では、大きな副作用は報告されていませんでしたが、過去には重症者や免疫機能が低下した方で注意が必要とされています。

不安がある場合は、自己判断せず医師や薬剤師に相談しましょう。


日常生活で取り入れるならどう考える?

喘息がある方がプロバイオティクスを取り入れるなら、まずは食品から考えるのが現実的です。

たとえば、

ヨーグルト
発酵食品
乳酸菌入り食品

などです。

ただし、砂糖が多い食品を毎日たくさん食べると、体重管理や血糖面で気になる場合もあります。

喘息対策として考えるなら、

無理なく続けられること
薬の代わりにしないこと
体調に合わない場合はやめること
子どもや持病がある方は相談すること

このあたりが大切です。

「体によさそうだから大量に摂る」よりも、普段の食生活の中で自然に取り入れる方が続けやすいと思います😊


この論文からわかること

今回の研究をまとめると、プロバイオティクスは喘息に対して

気道の炎症を下げる可能性
喘息症状を軽くする可能性
喘息発作の回数を減らす可能性

が示されました。

一方で、

肺機能を明らかに改善するとは言えない
菌の種類や使用期間による違いはまだ不明
薬の代わりにはならない

という点も重要です。

プロバイオティクスは、喘息治療の主役ではありません。

しかし、腸内環境や免疫に関心がある方にとっては、今後さらに注目される分野だと思います。

喘息の基本は、医師の指示に沿った治療と、発作を起こしにくい生活環境づくりです。

そのうえで、食事や腸内環境を整えることを、無理のない範囲で考えていきましょう。


FAQ

Q1. プロバイオティクスを飲めば喘息は治りますか?

治るとは言えません。
今回の論文では、症状や炎症、発作回数に良い影響がある可能性は示されましたが、喘息を治す効果が証明されたわけではありません。

吸入薬などの治療を自己判断で中止しないようにしてください。


Q2. ヨーグルトを毎日食べると喘息にいいですか?

ヨーグルトなどの発酵食品は、腸内環境を整える食品として取り入れやすい選択肢です。

ただし、今回の論文で使われたプロバイオティクスは、菌の種類や量が研究ごとに異なります。

そのため、特定のヨーグルトで喘息が改善すると断定することはできません。


Q3. 子どもの喘息にもプロバイオティクスは使えますか?

今回の研究には子どもを対象にした研究も含まれています。

ただし、子どもの喘息は年齢や体質、アレルギーの有無によって管理方法が変わります。

サプリメントを使う場合は、必ず主治医に相談することをおすすめします。


注意点

この結果は、できるだけ信頼度の高い論文を参考にしていますが、さまざまある研究の一例です。

プロバイオティクスの効果は、菌の種類、量、期間、年齢、喘息のタイプによって変わる可能性があります。

そのため、今回の内容を鵜呑みにせず、あくまで健康情報の1つとして参考にしてください。

喘息の治療中の方は、薬を自己判断で中止したり、治療方針を変えたりせず、必ず主治医に相談しましょう。


参考論文

Qiwei Xie, Jiatian Yuan, Yaoweng Wang.
Treating asthma patients with probiotics: a systematic review and meta-analysis.
Nutrición Hospitalaria. 2023;40(4):829-838.
DOI: 10.20960/nh.04360
Received: 2022年7月19日 / Accepted: 2022年9月25日

今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!


記事作成について

この記事は、論文選定を筆者が行い、文章の作成にはAIであるChatGPTを活用しています。
完成した文章は、筆者が内容を確認し、読みやすさ・表現・医学的な伝わり方を考慮して修正、加筆しています。

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