【2025年最新】変形性膝関節症にサプリは効く?膝の痛み・こわばりに役立つ成分を理学療法士が解説

医療・健康
記事内に広告が含まれています。

👱「階段で膝がズキッとする」
👨「朝、歩き始めると膝がこわばる」
👩‍🦳「痛み止めは胃が心配だけど、何かできることはないかな…」

そんなふうに感じている方は、少なくないと思います。

変形性膝関節症は、年齢とともに増えやすい膝のトラブルです。
特に、仕事・家事・育児・介護などで毎日忙しく動いている方にとって、膝の違和感や痛みは大きな悩みになります。

今回は、変形性膝関節症に対するサプリメントの効果について、2025年に発表された研究をもとに、できるだけわかりやすく解説します。


  1. 先に結論です
    1. 痛みが気になる方
    2. 朝のこわばりが気になる方
    3. 動きやすさを重視したい方
  2. 今回参考にした研究について
  3. この研究で使われた評価指標
    1. WOMACとは?
    2. SUCRAとは?
  4. 痛みに対して上位だったサプリメント
  5. こわばりに対して上位だったサプリメント
  6. 動きやすさで上位だったサプリメント
  7. グルコサミンやコンドロイチンはどうなの?
  8. どう選ぶ?目的別の考え方
    1. 痛みが気になる方
    2. 朝のこわばりが気になる方
    3. 階段や立ち上がりをラクにしたい方
  9. 安全に使うためのチェックポイント
    1. アレルギーの確認
    2. 持病や服薬の確認
    3. 妊娠中・授乳中は慎重に
    4. 品質表示を確認する
  10. サプリだけに頼らないことが大切
    1. 太ももの筋力をつける
    2. 体重管理
    3. 靴やインソールの見直し
    4. サポーターや装具の活用
  11. Q1. サプリメントはどれくらいで変化を感じますか?
  12. Q2. サプリメントを複数同時に飲んでもいいですか?
  13. Q3. 痛み止めとサプリメントは何が違いますか?
  14. Q4. グルコサミンやコンドロイチンは飲んでも意味がないですか?
  15. Q5. 膝の軟骨はサプリで増えますか?
  16. Q6. どんな人はサプリメントに注意が必要ですか?
  17. Q7. 膝が痛いときは、まずサプリを試せばいいですか?
  18. Q8. サプリメントをやめるタイミングはありますか?
  19. 研究の限界も知っておきましょう
  20. かしこい始め方
  21. まとめ
  22. 注意点|必ずお読みください
  23. 用語ミニ辞典
    1. 変形性膝関節症
    2. RCT
    3. WOMAC
    4. SUCRA
    5. NSAIDs
  24. 出典・論文情報

先に結論です

今回の研究では、変形性膝関節症に対する複数のサプリメントを比較しています。

その中で、項目別に見ると次のような傾向が示されました。

痛みが気になる方

Aflapin(アフラピン)
ボスウェリア由来の成分が、痛みの項目で上位でした。

朝のこわばりが気になる方

NEM(エヌイーエム/卵殻膜)
こわばりの項目で上位でした。

動きやすさを重視したい方

E-OA-07
7種類のハーブを配合したサプリメントで、機能面や総合評価で上位でした。

ただし、ここで大切なのは、
「誰にでも必ず効く」という意味ではないということです。

サプリメントは、あくまで補助的な選択肢です。

基本は、
運動療法・体重管理・靴や装具の見直し・生活習慣の改善と組み合わせて考えるのがおすすめです。


今回参考にした研究について

今回参考にしたのは、2025年に発表されたネットワーク・メタアナリシスです。

ネットワーク・メタアナリシスとは、複数の研究結果をまとめて、いろいろな治療や成分を比較する研究方法です。

今回の研究では、
22件のランダム化比較試験
合計2,777人のデータが解析されました。

ランダム化比較試験は、治療効果をできるだけ公平に比べるための研究方法です。


この研究で使われた評価指標

少し専門用語が出てきますが、わかりやすく説明します。

WOMACとは?

WOMACは、変形性膝関節症でよく使われる評価方法です。

主に次の3つを評価します。

  • 膝の痛み
  • 膝のこわばり
  • 日常生活での動きやすさ

つまり、
膝のつらさを総合的に見る指標です。

SUCRAとは?

SUCRAは、簡単にいうと、
どの治療や成分が上位に入りやすいかを示す順位の目安です。

0〜1に近い数値で示され、
1に近いほど上位と考えられます。

ただし、順位が高いからといって、
すべての人に同じような効果が出るわけではありません。


痛みに対して上位だったサプリメント

膝の痛みに対して、今回の研究で上位だったのは、
Aflapin(アフラピン)です。

Aflapinは、ボスウェリア・セラータという植物由来の成分です。

研究では、痛みの評価において、
SUCRAが非常に高い値を示していました。

ボスウェリア由来の成分は、炎症に関わる経路に作用する可能性があると考えられています。

ただし、サプリメントなので、
痛み止めのような即効性を期待するものではありません。

「痛みが気になるけれど、まずは生活習慣や運動と合わせて何か取り入れたい」
という方にとって、選択肢の一つになる可能性があります。


こわばりに対して上位だったサプリメント

朝の歩き出しや、長く座った後の動き始めで、
膝がこわばる感じがある方も多いと思います。

今回の研究では、こわばりの項目で、
NEM(エヌイーエム/卵殻膜)が上位でした。

NEMは、卵殻膜由来の成分です。

卵殻膜には、コラーゲンやグリコサミノグリカンなどが含まれています。

膝のこわばりに対して、一定の可能性が示されていますが、
卵アレルギーがある方は注意が必要です。

また、妊娠中・授乳中の方、持病がある方、薬を服用している方は、自己判断で始めず、医師や薬剤師に相談しましょう。


動きやすさで上位だったサプリメント

階段の上り下り、立ち上がり、歩行など、
日常生活の動きやすさに関わる項目では、
E-OA-07が上位でした。

E-OA-07は、複数のハーブを組み合わせたサプリメントです。

ショウガ、ボスウェリア、アシュワガンダなどを含む配合が特徴とされています。

今回の研究では、
WOMACの機能面や総合評価で上位に位置づけられていました。

ただし、複数成分が入っているサプリメントは、
体質や服薬状況によって注意が必要な場合があります。

「たくさん入っているから安心」ではなく、
自分の体に合うか、安全に使えるかを確認することが大切です。


グルコサミンやコンドロイチンはどうなの?

膝のサプリメントと聞くと、
グルコサミンやコンドロイチンを思い浮かべる方も多いと思います。

今回の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、
安全性の面では比較的使いやすい可能性がある一方で、
痛み・こわばり・機能の上位群ではあまり目立ちませんでした。

つまり、
合う人もいれば、体感しにくい人もいる
ということです。

長く飲み続けているけれど変化を感じにくい場合は、
一度、目的や使い方を見直してもよいかもしれません。


どう選ぶ?目的別の考え方

サプリメントを選ぶときは、
「何となく膝に良さそう」ではなく、
自分の悩みに合わせて選ぶことが大切です。

痛みが気になる方

Aflapinが候補になる可能性があります。

朝のこわばりが気になる方

NEMが候補になる可能性があります。

階段や立ち上がりをラクにしたい方

E-OA-07が候補になる可能性があります。

ただし、どのサプリメントも、
数日で劇的に変わるものではありません。

研究では、数週間から数か月で評価されているものが多いため、
まずは1〜2か月程度を目安に、体調や変化を確認するのが現実的です。


安全に使うためのチェックポイント

サプリメントは食品に分類されるものが多いですが、
「食品だから絶対安全」というわけではありません。

始める前に、次の点を確認しましょう。

アレルギーの確認

NEMは卵殻膜由来です。
卵アレルギーがある方は避けた方が安心です。

持病や服薬の確認

血液をサラサラにする薬、糖尿病の薬、血圧の薬などを使っている方は、
サプリメントとの相互作用に注意が必要な場合があります。

妊娠中・授乳中は慎重に

妊娠中や授乳中は、
自己判断でサプリメントを追加せず、医師や薬剤師に相談しましょう。

品質表示を確認する

GMPなど、品質管理に関する表示があるか確認するのも一つの目安です。


サプリだけに頼らないことが大切

変形性膝関節症のケアで大切なのは、
サプリメントだけではありません。

むしろ、土台として重要なのは次のような基本ケアです。

太ももの筋力をつける

特に大切なのは、
大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前の筋肉です。

この筋肉は、膝を支えるうえでとても重要です。

体重管理

体重が増えると、膝にかかる負担も増えます。

無理なダイエットではなく、
少しずつ体重を整えることが膝への負担軽減につながります。

靴やインソールの見直し

靴が合っていないと、膝への負担が増えることがあります。

歩くときに痛みが出る方は、
靴やインソールの見直しもおすすめです。

サポーターや装具の活用

膝の不安定感がある方は、
サポーターや装具が役立つ場合もあります。


FAQ|よくある質問

Q1. サプリメントはどれくらいで変化を感じますか?

個人差がありますが、研究では数週間から数か月で評価されているものが多いです。

まずは1〜2か月程度を目安に、
痛み・こわばり・動きやすさ・体調の変化を確認するとよいでしょう。

ただし、強い痛みや腫れがある場合は、サプリメントで様子を見るのではなく、医療機関の受診をおすすめします。


Q2. サプリメントを複数同時に飲んでもいいですか?

自己判断で複数を同時に始めるのは、あまりおすすめしません。

成分が重なったり、体質に合わなかったりすることがあります。

特に、持病がある方や薬を飲んでいる方は、
医師や薬剤師に相談してから始めましょう。


Q3. 痛み止めとサプリメントは何が違いますか?

痛み止め、特にNSAIDsと呼ばれる薬は、
痛みや炎症に対して比較的早く効果を感じることがあります。

一方で、胃腸や腎臓への負担などに注意が必要です。

サプリメントは、薬の代わりではありません。
あくまで、生活習慣や運動療法と組み合わせる補助的な選択肢と考えましょう。


Q4. グルコサミンやコンドロイチンは飲んでも意味がないですか?

意味がないとは言い切れません。

ただ、今回の研究では、痛み・こわばり・機能の上位群としては、あまり目立ちませんでした。

体感には個人差があります。

長く飲んでいても変化を感じない場合は、
目的や成分を見直すタイミングかもしれません。


Q5. 膝の軟骨はサプリで増えますか?

現時点では、サプリメントだけで軟骨が明確に増えると断定できる十分な根拠はありません。

「軟骨が再生する」「膝が完全に治る」といった表現には注意が必要です。

サプリメントは、痛みやこわばり、動きやすさをサポートする可能性があるものとして考えましょう。


Q6. どんな人はサプリメントに注意が必要ですか?

次のような方は注意が必要です。

  • 食品アレルギーがある方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 持病がある方
  • 薬を服用している方
  • 手術前後の方
  • 肝臓や腎臓に不安がある方

不安がある場合は、自己判断せず専門家に相談しましょう。


Q7. 膝が痛いときは、まずサプリを試せばいいですか?

痛みの程度によります。

軽い違和感程度であれば、
運動・体重管理・靴の見直しとあわせて、サプリメントを検討するのも一つです。

ただし、次のような症状がある場合は受診をおすすめします。

  • 膝が大きく腫れている
  • 熱感がある
  • 夜間も痛い
  • 急に強い痛みが出た
  • 歩くのが難しい
  • 膝が引っかかる、抜ける感じがある

Q8. サプリメントをやめるタイミングはありますか?

あります。

1〜2か月ほど試しても変化を感じない場合や、
胃腸症状、かゆみ、発疹、体調不良などが出た場合は中止を検討しましょう。

また、サプリメントを続ける場合でも、
定期的に「本当に必要か」を見直すことが大切です。


研究の限界も知っておきましょう

今回の研究は、複数のサプリメントを比較した点で参考になります。

一方で、注意点もあります。

まず、対象となった研究は22件ありますが、
試験期間が短いものも含まれています。

また、研究によって参加人数や条件が異なるため、
すべての人に同じような結果が当てはまるとは限りません。

さらに、長期的な安全性については、
まだ十分にわかっていない部分もあります。

そのため、今回の結果は、
サプリメント選びの参考情報の一つとして考えるのが大切です。


かしこい始め方

膝のサプリメントを始めるなら、
次の流れがおすすめです。

まず、自分の悩みを整理します。

痛みなのか、こわばりなのか、動きにくさなのか。
目的をはっきりさせることで、選び方も変わります。

次に、1種類から始めます。

いきなり複数を飲むと、
何が合っているのか、何が合っていないのかわかりにくくなります。

そして、1〜2か月ほど記録します。

痛みの程度、階段の上り下り、朝のこわばり、歩く距離などをメモしておくと、変化に気づきやすくなります。


まとめ

変形性膝関節症に対するサプリメントは、
痛み・こわばり・動きやすさのサポートとして、一定の可能性が示されています。

今回の研究では、

痛みにはAflapin
こわばりにはNEM
動きやすさにはE-OA-07

が上位に位置づけられていました。

ただし、サプリメントは医薬品ではありません。

大切なのは、
運動療法・体重管理・靴や装具の見直し・生活習慣の改善とあわせて考えることです。

「何を飲むか」だけでなく、
「膝に負担をかけにくい生活をどう作るか」が、将来の動きやすさにつながります🌿


注意点|必ずお読みください

本記事は、できるだけ信頼性の高い研究をもとに中立的に要約していますが、数ある研究の一例です。

すべての方に同じ効果を保証するものではありません。

サプリメントは医薬品ではなく、診断や治療の代わりにはなりません。

持病がある方、妊娠中・授乳中の方、食品アレルギーがある方、薬を服用中の方は、自己判断せず医師・薬剤師に相談してください。

また、強い痛み、腫れ、熱感、夜間痛、歩行困難などがある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。


用語ミニ辞典

変形性膝関節症

膝の関節に負担がかかり、痛みやこわばり、動きにくさが出る病気です。

RCT

ランダム化比較試験のことです。
治療や成分の効果を公平に比べるための研究方法です。

WOMAC

膝の痛み、こわばり、日常生活の動きやすさを評価する指標です。

SUCRA

治療や成分の順位を比較するための指標です。
1に近いほど上位と考えられます。

NSAIDs

非ステロイド性抗炎症薬のことです。
痛み止めとして使われますが、胃腸や腎臓への負担に注意が必要です。


出典・論文情報

Du P, Ajia A, Xiang Z, Zheng S, Hu C, Wang P.
Efficacy of dietary supplements for treating knee osteoarthritis: a systematic review and network meta-analysis.
Frontiers in Nutrition. Published: 2025-03-07.
DOI: 10.3389/fnut.2025.1556133


今日の一歩が、未来の元気をつくります。
みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

この記事と一緒に読まれています👇

【膝サプリ効果まとめ】変形性膝関節症のサプリは効く?グルコサミン・UC-2も論文から解説
変形性膝関節症にサプリは効くのか?グルコサミン、コンドロイチン、UC-2、クルクミンなどの効果と注意点を最新論文からわかりやすく解説します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました