サルコペニアを防ぐ!診断目安と食事・筋トレ

医療・健康
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👩「最近、階段がつらい…」
👨‍🦱「体重は変わらないのに、脚が細くなった気がする」
👱‍♀️て動かない→さらに筋力が落ちる…この悪循環を止めたい」

それ、年齢のせい“だけ”ではなく、サルコペニア(筋肉の量と力が落ちる状態)が関係しているかもしれません。
サルコペニアは高齢者で
最大50%という報告もあり、決して珍しくありません。Chung J Y 2025

この記事では、Chungらの最新レビューをもとに、医療知識がない方でもわかるように👇をまとめます。

  • サルコペニアのセルフチェック
  • 診断の目安(握力・歩く速さなど)
  • 今日からできる 食事(たんぱく質)と筋トレ(抵抗運動)
  • **ひざの変形性関節症(いわゆる、ひざのすりへり)**との関係

まず結論:サルコペニア対策の主役は「筋トレ+食事」

現時点で、サルコペニアに対して承認された薬はありません。Chung J Y 2025
だからこそ、基本はとても現実的で、

抵抗運動(筋トレ)
十分なたんぱく質・栄養
薬が多い人は“減らせるか”の見直し(医師と相談)

が柱になります。Chung J Y 2025 Chung J Y 2025


サルコペニアってなに?(かんたんに)

サルコペニアは、年齢とともに 筋肉量筋力 が低下して、動く力が落ちる状態です。転びやすさや生活のしづらさにもつながるため、早めの気づきが大事です。Chung J Y 2025


🧾 かんたんセルフチェック(きっかけ作り)

国際的には、SARC-Fという質問票(筋力・歩行の助け・椅子からの立ち上がり・階段・転倒)で「疑い」を拾う考え方があります。Chung J Y 2025

こんな変化があれば、要注意サインです👇

  • 🪜 階段で息が上がる/脚がふらつく
  • 🪑 椅子から立つのが遅い・手をつく
  • 👜 買い物袋が重く感じる
  • 😵 つまずき・ヒヤッとする場面が増えた

※チェックはあくまで「気づき」のため。診断は医療機関で行います。


🩺 診断の目安は「筋力・筋肉量・動き」

レビューでは、診断の流れとして
見つける → 評価 → 確認 → 重症度(F-A-C-S)という考え方が示されています。Chung J Y 2025

1)筋力(例:握力)

目安として、握力が

  • 男性 27kg未満
  • 女性 16kg未満
    などを基準に評価します。Chung J Y 2025

2)立ち上がり(椅子テスト)

椅子から5回立つテストが 15秒より遅い(>15秒)場合も、筋力低下のサインになります。Chung J Y 2025

3)筋肉量(例:DEXA / BIA)

筋肉量は機器で測ります。代表が👇

  • DEXA:X線を使った体組成測定(骨密度検査の機器で体組成も見るタイプ)
  • BIA:体に微弱な電気を流す体組成計

どちらも筋肉量の基準があり、低いと「筋肉量低下」と判断します。Chung J Y 2025
※機器や基準は国・団体で多少異なります。

4)動き(歩く速さなど)

重症度の評価として、たとえば

  • 歩く速さ 0.8m/秒以下
  • SPPB(短い運動テストの点数)8点以下
  • TUG(立って歩いて戻るテスト)20秒以上
    などが示されています。Chung J Y 2025

略語の説明

  • DEXA:Dual-energy X-ray absorptiometry(デキサ)
  • BIA:Bioelectrical impedance analysis(体組成計の方式)
  • SPPB:Short Physical Performance Battery(動きのテスト)
  • TUG:Timed-up and go-test(立つ→歩く→戻るテスト)

🦵 ひざ痛(変形性膝関節症)とサルコペニアは、セットで起こりやすい

「ひざが痛い→動かない→筋力が落ちる」
この流れ、実はデータでも裏付けがあります。

ひざの変形性関節症がある人は、ない人よりサルコペニアが多いという報告があり、

  • ひざの変形性関節症あり:45.2%
  • なし:31.2%
    さらにリスクは**約2倍(OR 2.07)**でした。Chung J Y 2025

OR(オッズ比):起こりやすさの比率。1より大きいほど「起こりやすい」ことを示します。Chung J Y 2025


🏥 ひざの手術(人工ひざ関節:TKA)でもサルコペニアは重要

レビューでは、TKA(Total Knee Arthroplasty:人工ひざ関節置換術)の患者さんで、サルコペニアが
約20.1%(統合推定)と報告されています。Chung J Y 2025

さらに、サルコペニアがあると合併症リスクが上がる可能性があり、たとえば

  • 輸血:OR 4.68
  • 肺炎:OR 1.94
  • 尿路感染(UTI):OR 1.64
  • ゆるみ(機械的ゆるみ):OR 1.78
    などが示されています。Chung J Y 2025

「手術が怖い」という話ではなく、手術の前後こそ筋肉づくりが大事、という意味です。


🏋️‍♀️ 対策の中心:抵抗運動(筋トレ)

サルコペニア管理で、もっとも効果的とされるのは抵抗運動です。Chung J Y 2025
さらに、研究のまとめでは「3か月以上」の継続で指標が改善したとされています。Chung J Y 2025

また、複数のRCT(Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験)をまとめた解析では、
抵抗運動に栄養やバランス練習を組み合わせることで、生活の質や握力、歩く速さなどが改善したという報告もあります。Chung J Y 2025

今日からのやり方(安全第一で)

痛みがある人・運動が久しぶりの人は、まずこのあたりから👇

  • 🪑 椅子スクワット(浅くでOK)
  • 🦵 かかと上げ(ふくらはぎ)
  • 🚶‍♀️ 近所を少し速めに歩く(無理しない)
  • 🧘 バランス練習(片足立ちなど、転倒しない環境で)

※ひざ痛が強いときは「フォーム」や「負荷設定」で逆効果になることも。可能なら専門家に相談を。


🍽️ 食事:たんぱく質は“量”がポイント

栄養面では、十分なたんぱく質水分が重要とされています。Chung J Y 2025
ANZSSFR(豪州・NZのサルコペニア研究団体)は、高齢のサルコペニア患者で
1〜1.5 g/kg/日 のたんぱく質摂取を推奨しています。Chung J Y 2025

例)体重50kgなら、1日 50〜75g が目安。
食品イメージ(ざっくり)

  • 卵、魚、肉、豆腐・納豆、ヨーグルトなどを“毎食”に分散

また、運動と組み合わせた栄養(ホエイたんぱく、ロイシン、ビタミンDなど)の研究では、筋肉量・握力・動きの改善が報告されています。Chung J Y 2025
ただし、サプリは体質や病気、薬との相性もあるので、持病がある方は医療者に相談が安心です。

略語の説明

  • ANZSSFR:Australian and New Zealand Society for Sarcopenia and Frailty Research
  • RCT:Randomized controlled trial(ランダム化比較試験)

💊 薬が多い人は「減らせるか」も大事(自己判断で中止はNG)

薬が多い状態(ポリファーマシー)は、サルコペニアと関連するという報告があり、機能改善のために減薬(医師と相談して調整)を考える価値がある、とされています。Chung J Y 2025


✅ 受診の目安(こんなときは相談を)

  • ここ半年で、急に歩くのが遅くなった/転びそうが増えた
  • 階段・立ち上がりが明らかにつらい
  • ひざ痛があり、運動が怖くて動けない
  • 食が細く、たんぱく質が足りていなさそう

整形外科、かかりつけ医、リハビリなどで「筋力・体組成」を評価してもらえると方針が立てやすいです。


⚠️ 注意点(とても大事)

この記事は、できるだけ信頼度の高い研究をまとめたレビュー論文を参考にしていますが、研究は条件や対象が異なり、結果が必ずしも全員に当てはまるわけではありません。Chung J Y 2025
症状が強い場合や持病がある場合は、自己判断で運動や食事を大きく変えず、医療者に相談してください。


📚 参考にした論文(引用)

Chung JY, Kim S-G, Kim SH, Park CH. Sarcopenia: how to determine and manage. Knee Surgery & Related Research (2025) 37:12. DOI: 10.1186/s43019-025-00265-6.Chung J Y 2025
Received: 25 October 2024 / Accepted: 1 March 2025.Chung J Y 2025

今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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