👩「階段がつらい…」
👨「歩くと膝がズキッ」
👩「運動したいけど、痛くて続かない…」
こんな悩み、ありませんか?
変形性関節症は、膝や股関節が痛くなって「動くのがおっくう」になりやすい病気です。
でも実は、“水の中で運動する”=水中運動なら、関節への負担を減らしつつ体を動かせる可能性があります。
今回は、信頼性で有名なコクラン(Cochrane)のレビュー論文をもとに、
水中運動が「痛み・動きやすさ・生活の質」にどれくらい役立つのかを、医療知識がない方でもわかるようにまとめます。
水中運動ってなに?どんな人に向くの? 🏊♀️
水中運動は、プールなどで行う「歩行」「足上げ」「軽い筋トレ」「ストレッチ」などの運動です。
水の中にはメリットが多くて…
- 💧浮力:体重が軽くなったように感じて、関節がラク
- 🌊水の抵抗:ゆっくり動かしても筋肉に負荷がかかる
- 🔥水温:温かいプールだとこわばりがやわらぐことも
「地上の運動が痛い」「体重が気になる」「運動が久しぶり」な方ほど、始めやすい選択肢になりやすいです。
今回の論文はどんな研究?(信頼度の高いまとめ)📚
このレビューは、RCT(Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験)という、治療効果を比べるのに強い研究を集めて分析しています。
- 研究数:13本のRCT
- 参加者:合計1190人
- 参加者の特徴:女性が75%、平均年齢68歳、BMI(Body Mass Index:体格指数)平均29.4 Bartels EM 2016
- 水中運動の期間:平均12週間(6〜20週)、参加の継続率(実施率)は平均87% Bartels EM 2016
つまり、「高齢の方が中心で、女性が多い」現実に近いデータです。
結論:水中運動で何がどれくらい良くなる? ✅
この論文のポイントはシンプルです。
① 痛み:少しラクになる(短期)😊
水中運動をした人は、しない人に比べて
痛みが0〜100点の尺度で平均5点低下しました Bartels EM 2016
- SMD(Standardized Mean Difference:標準化平均差):−0.31 Bartels EM 2016
→ 難しい言葉ですが、ざっくり言うと 「効果は小〜中の小くらい」という意味です。
② 動きやすさ(生活動作):少し改善(短期)🚶♀️
同じく0〜100点の尺度で
動きにくさ(機能障害)が平均5点改善しました Bartels EM 2016
- SMD:−0.32 Bartels EM 2016
③ 生活の質:少し上がる(短期)🌿
生活の質(QoL)が
0〜100点で平均7点アップしました Bartels EM 2016
- QoL(Quality of Life:生活の質):日常生活の満足度や過ごしやすさのこと
まとめると…
水中運動は、膝・股関節の変形性関節症に対して
👉 痛み・動きやすさ・生活の質を「少し」良くする(短期)可能性がある、という結論です Bartels EM 2016
“短期”ってどれくらい?長く続くの? ⏳
ここが大事です。
水中運動の効果は、プログラム終了直後の評価(短期)が中心でした。
追跡(フォローアップ)では、全体として はっきりした差が出なかったという結果もあります Bartels EM 2016
つまり、
- ✅ やった直後は良くなりやすい
- ⚠️ やめると効果が薄れる可能性もある
というイメージです。
なので、可能なら「無理のない形で続ける工夫」がカギになります。
安全性:副作用は?痛くならない? 🧷
- 重い副作用(重大な有害事象)は報告なし Bartels EM 2016
- 一部で、軽い関節の違和感、腰の痛み、こむら返りなど「一時的な不調」が報告 Bartels EM 2016
- プールサイドでの転倒などの事故が報告された研究もあります Bartels EM 2016
なので対策としては👇
✅ すべりにくいサンダル、手すり使用、無理しない強度
これだけでも安全性が上がります。
どんな水中運動が良さそう?(一般向けのコツ)💡
このレビューは「水中での運動」全体をまとめています(細かい内容は研究でさまざま)。
ただ、続けやすさを考えるとおすすめはこんな感じです。
- 🚶♀️ 水中歩行(まずは10分〜)
- 🦵 足の上げ下げ(ゆっくり)
- 🧘 軽いストレッチ(痛みが出ない範囲)
- 🏋️ 水の抵抗を使った筋トレ(腕・もも・お尻)
ポイントは **「息が少し上がる程度」**まで。
痛みが強い日は「休む」も立派な選択です。
今日からの一歩:こんな人は試す価値あり ✅
- 🌸 地上の運動だと膝・股関節が痛い
- 👟 体重や体力に自信がなくて運動が続かない
- 🧊 関節がこわばりやすい
- 🤝 できれば安全に、誰かと一緒に運動したい(教室など)
水中運動は、「運動の第一歩」になりやすいのが強み。
うまくいったら、地上の運動へ少しずつ広げるのもアリです。
注意点(ここは必ず読んでください)⚠️
- この結果は、信頼度の高い研究(コクランレビュー)を中心にまとめたものですが、Bartels EM 2016
研究にはいろいろな条件・方法があり、結果は“研究の一例”です。 - 効果は「大きく治る」というより、短期的に“少し良くなる可能性”というニュアンスです。Bartels EM 2016
- 痛みが強い、腫れがある、心臓や呼吸の病気がある方は、医師に相談してからが安心です。
- プールは滑りやすいので、転倒予防を意識しましょう。Bartels EM 2016
引用(論文情報)📌
Bartels EM, Juhl CB, Christensen R, Hagen KB, Danneskiold-Samsøe B, Dagfinrud H, Lund H.
Aquatic exercise for the treatment of knee and hip osteoarthritis.
Cochrane Database of Systematic Reviews, 2016 (Issue 3). Art. No.: CD005523.
DOI:10.1002/14651858.CD005523.pub3 Bartels EM 2016
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!


コメント