👨「薬は使っているけど、息苦しさが不安…」
👩「発作まではいかないけど、呼吸が浅い気がする」
👨🦱レスや疲れで、胸がつまる感じがある」
喘息がある方の中には、こんな悩みを感じている方も多いのではないでしょうか。
特に、仕事・家事・育児などで忙しい毎日の中では、
「息がしにくいかも」と感じるだけで不安になりますよね。
今回紹介するのは、喘息と呼吸法について調べたコクランレビューです。
コクランレビューとは、複数の研究をまとめて評価する、信頼性の高い研究形式のひとつです。
結論からいうと、呼吸法は喘息そのものを治す方法ではありません。
しかし、生活の質・過換気症状・一部の肺機能に良い影響を与える可能性が示されています。
ただし、薬の代わりに呼吸法だけで対応するのは危険です。
呼吸法はあくまで、医師の治療や吸入薬と並行して行う補助的なセルフケアとして考えることが大切です。
🌿 今回の研究でわかったこと
この論文では、成人の喘息患者さんを対象に、呼吸法の効果を調べた研究がまとめられています。
対象となった研究は、
22件、合計2880人の成人喘息患者さんです。
呼吸法の内容には、次のようなものが含まれていました。
・ヨガ呼吸
・ブテイコ呼吸法
・パプワース法
・腹式呼吸
・呼吸再訓練
これらを、通常ケアや喘息教育を受けたグループと比較しています。
✅ 呼吸法で期待できそうな効果
今回のレビューで、呼吸法は以下の点で良い影響がある可能性が示されました。
1つ目は、生活の質の改善です。
生活の質とは、日常生活の過ごしやすさや、症状による不安の少なさなどを含みます。
研究では、AQLQという喘息の生活の質を評価する質問票が使われました。
AQLQは、Asthma Quality of Life Questionnaireの略で、
喘息によって生活がどれくらい影響を受けているかを調べる指標です。
呼吸法を行ったグループでは、3か月時点で生活の質が改善する傾向がありました。
これは、呼吸法によって
「息苦しさへの不安が少し軽くなる」
「呼吸をコントロールできる感覚が得られる」
といった変化が関係している可能性があります。
😮💨 過換気っぽい症状にも良い可能性
喘息の方の中には、発作とは別に、呼吸が浅く速くなりやすい方がいます。
たとえば、
・息を吸っても足りない感じがする
・胸がつまる
・不安になると呼吸が乱れる
・深呼吸を何度もしたくなる
このような状態は、過換気に関連する症状として出ることがあります。
今回の研究では、Nijmegen Questionnaireという評価法が使われました。
これは、過換気に関連する症状を確認する質問票です。
呼吸法を行ったグループでは、4〜6か月の時点で、過換気症状が少ない傾向が示されました。
つまり、呼吸法は
「呼吸のクセを整える練習」
として役立つ可能性があります。
特に、ストレスや緊張で呼吸が浅くなりやすい方には、取り入れやすいセルフケアかもしれません。
🫁 肺機能はどうだった?
肺機能については、FEV1という指標が評価されています。
FEV1とは、Forced Expiratory Volume in 1 secondの略で、
1秒間にどれくらい息を吐き出せるかをみる検査項目です。
喘息では、気道が狭くなることで、この数値が下がることがあります。
今回のレビューでは、FEV1のリットル単位での変化ははっきりしませんでした。
一方で、予測値に対するFEV1の割合では、呼吸法を行ったグループに改善がみられたと報告されています。
ただし、肺機能に関するエビデンスの確実性は高くありません。
そのため、
「呼吸法をすれば肺機能が必ず良くなる」
とは言えません。
ここは過度に期待しすぎず、
呼吸を整える習慣づくりとして考えるのが現実的です。
⚠️ 喘息症状そのものへの効果は?
ここは大事なポイントです。
今回の研究では、呼吸法によって喘息症状そのものが明確に改善したとは言い切れませんでした。
ACQという指標が使われています。
ACQはAsthma Control Questionnaireの略で、
喘息症状のコントロール状態を確認する質問票です。
このACQの結果では、呼吸法が症状コントロールを大きく改善するとは断定できない結果でした。
つまり、呼吸法は
「喘息の治療薬の代わり」ではありません。
吸入薬や内服薬を自己判断でやめることは避けてください。
症状が悪化している場合は、必ず主治医に相談しましょう。
🌸 呼吸法を日常に取り入れるなら?
呼吸法は、特別な道具がなくても始めやすいのがメリットです。
まずは、無理のない範囲で行うことが大切です。
おすすめは、次のような意識です。
1日数分だけ、静かな場所で呼吸を整える
鼻からゆっくり吸う
口をすぼめて、ゆっくり吐く
肩に力を入れすぎない
苦しくなるまで頑張らない
ポイントは、
「たくさん吸う」よりも、
ゆっくり吐くことです。
息苦しいときほど、つい大きく吸おうとしてしまいます。
しかし、呼吸が浅く速くなると、かえって苦しさを感じやすくなることもあります。
まずは、リラックスできる姿勢で、
吐く時間を少し長めにするところから始めてみましょう。
🧘♀️ 呼吸法が向いているかもしれない人
呼吸法は、次のような方に向いている可能性があります。
・軽度〜中等度の喘息がある
・息苦しさへの不安が強い
・ストレスで呼吸が浅くなりやすい
・日常的に胸のつまる感じがある
・薬に加えてセルフケアも取り入れたい
一方で、強い発作がある方、呼吸困難が強い方、夜間症状が増えている方は、セルフケアで様子を見るのではなく、医療機関への相談が優先です。
呼吸法は「治療を置き換えるもの」ではなく、
治療を支える生活習慣のひとつとして取り入れるのが安心です。
💡 今日からできる小さな一歩
喘息があると、呼吸に意識が向くだけで不安になることがあります。
でも、呼吸は毎日しているものだからこそ、
少し整えるだけでも、体と心が落ち着くきっかけになるかもしれません。
まずは、寝る前や朝起きたときに、1〜3分だけ。
スマホを置いて、
背中を楽にして、
ゆっくり息を吐く。
それだけでも、呼吸を見直す第一歩になります。
今回の論文から考えると、呼吸法は喘息の根本治療ではありません。
しかし、生活の質や呼吸の不安を整える補助的な方法として、取り入れる価値はありそうです。
⚠️ 注意点
この結果は、できるだけ信頼度の高い論文を参考にしていますが、さまざまある研究の一例です。
研究によって、呼吸法の種類・実施時間・参加者の状態・評価方法が異なります。
そのため、すべての人に同じ効果が出るとは限りません。
また、喘息は悪化すると命に関わることもある病気です。
呼吸法を行う場合でも、医師から処方された薬を自己判断で中止しないでください。
症状が強いとき、発作が増えているとき、夜間に苦しくなるときは、早めに医療機関へ相談しましょう。
この記事は医療情報の提供を目的としており、個別の診断や治療を行うものではありません。
✍️ この記事について
この記事は、論文選定は筆者が行い、文章の作成はAI(ChatGPT)が行っています。
作成後の文章は、筆者が内容を確認し、修正・加筆を行っています。
読者の方に、できるだけ正確でわかりやすい健康情報を届けることを目的としています。
📚 引用論文
Santino TA, Chaves GSS, Freitas DA, Fregonezi GAF, Mendonça KMPP.
Breathing exercises for adults with asthma.
Cochrane Database of Systematic Reviews. 2020; Issue 3. Art. No.: CD001277.
DOI: 10.1002/14651858.CD001277.pub4
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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