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論文タイトル:
The influence of exercise on pain, disability and quality of life in office workers with chronic neck pain: A systematic review and meta-analysis
著者: Luke Broady Jones ほか
掲載誌: Applied Ergonomics(2024年)
DOI: 10.1016/j.apergo.2023.104216
😣「肩と首がガチガチ…なんとかならないの?」
デスクワークで一日中パソコンとにらめっこしていると、
👩「なんだか首が痛い…」
👨「肩が重だるくて、集中できない…」
そんなお悩みを抱えている方、たくさんいますよね。
私のリハビリ現場でも、“首こり問題”はもはや現代病。
そこで今回は、「運動は首こりに効くのか?」という疑問に答えてくれる、最新の信頼できる**研究レビュー(メタアナリシス)**をご紹介します!
📊研究の目的と内容は?
この論文は、オフィスワーカーの慢性的な首の痛みに対して、
運動(首や肩、肩甲骨のトレーニング)がどれだけ効果があるのかを調べたものです。
対象は以下の通り👇
- 18歳以上の男女
- 6ヶ月以上続く慢性的な首の痛み
- オフィスで働いている人
そして、評価されたのは以下の3つのポイント!
評価項目 | 内容 |
---|---|
✅ 首の痛みの強さ(VAS) | 痛みを0〜100で評価 |
✅ 日常生活への支障(NDI) | 首の障害レベル(0〜50点) |
✅ 生活の質(QoL) | 首のせいでどれくらい生活に支障があるか |
🏃♀️運動するとどうなるの?
📉痛みは約27ポイント軽減!
運動した人たちは、平均して首の痛み(VASスコア)が27.4点も軽くなったという結果が出ています。
これは**「痛みが中等度→軽度になるレベル」**の改善で、日常生活がかなり楽になるはずです。
🙌障害スコアも約14点減少!
NDIスコアでは、日常生活への支障が平均14点も軽減。
これもかなり実感できる変化です。
💡どんな運動が効果的?
この研究では、以下のようなエクササイズが含まれていました。
✅ 首の筋トレ(アイソメトリックやレジスタンストレーニング)
→ じっと押し合いながら首の筋肉を使うトレーニング
✅ 肩甲骨や肩周りの安定化トレーニング
→ 猫背や前かがみ姿勢を改善するのに重要!
✅ 家でできる軽めの運動やヨガ
どれも**「週に3回以上」**やることで効果が出ていました。
つまり、少ない回数でも続ければOK!
💬こんな人におすすめ!
- デスクワーク中心で肩や首が重い
- 長時間座っていて姿勢が悪くなっている
- 湿布やマッサージでは根本解決できていない
- 在宅勤務中に動く機会が減った方
→ こういった方には、今回の研究の内容がドンピシャです。
📉逆に「効果がなかった項目」もある…
❌ 生活の質(QOL)は改善せず
首や肩の痛みは減っても、「仕事が楽しくなる」「気分が前向きになる」といったQOLの向上には直結しないという結果も出ています。
これは、「運動だけでは生活全体の満足度までは変わらない」ということを意味しています。
※ただし、研究数が少ないので今後に期待!
⚠️注意点:この研究の限界は?
信頼できる論文ではありますが、以下のような限界もあります。
- 全ての研究にバイアス(偏り)のリスクあり
- 被験者の運動内容や頻度がまちまち
- 一部の研究はサンプル数が少ない
- 生活の質については十分な研究がない
🔎 つまり…
「誰にでも確実に効く!」とは言い切れないのが正直なところです。
✅まとめ:現役リハビリ部長の見解
項目 | 内容 |
---|---|
対象 | オフィスワーカー(18歳以上) |
効果あり | 首・肩・肩甲骨の筋トレ(週3回以上) |
改善内容 | 痛み・障害の軽減(VAS/NDI) |
効果不明 | 生活の質(QoL)は不十分な証拠 |
実践ポイント | 少しずつでOK!続けることが大切 |
🗣️現場の声
「忙しくて毎日は無理…」という方も、
週3回、5〜10分の運動を取り入れるだけで変わります!
「とりあえずやってみる」だけでも、体も心も前向きになりますよ😊
🧠今日の一歩が、未来の元気をつくります。
みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!
肩こりに効くおすすめの超簡単な体操をご紹介しています。
まだ、見てない人はチェックしてみてください😊

それではまた次回!
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