👩🦰「閉経後、なんだか骨が弱くなってきた気がする…」
👨「転んだだけで骨折したらどうしよう…」
👩🦱「骨密度検査って、受けた方がいいの?」
骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状が少ないまま進み、ある日“骨折”で気づくことが多い病気です。WHO(世界保健機関)は、骨粗しょう症を骨の量が減り、骨の構造が弱くなって骨折しやすくなる病気として定義しています。Aibar-Almazán A 2022
この記事では、2022年の総説論文をもとに、検査の見方・治療薬の考え方・今日からできる運動と食事を、医療知識がない方にもわかるように整理します。Aibar-Almazán A 2022
- まず結論:骨折を減らすために押さえる3本柱🦴✨
- 骨粗しょう症ってどんな病気?なぜ“気づきにくい”の?🤔
- 骨密度検査(DEXA)ってなに?結果の見方を超かんたんに📊
- “骨折リスク”の見える化:FRAXってなに?🧮
- 実は多い「治療ギャップ」:必要な人が治療にたどり着けない問題😢
- 薬は怖い?…実は「骨折を減らす」ための武器💊
- 副作用は?“知って備える”がいちばん安心🦷⚠️
- 生活習慣でできること:骨は“食事×運動”で守れる🍽️🏃♀️
- ② 運動:骨密度だけじゃなく「転ばない体」を作るのが本丸💪
- ③ お酒とたばこ:ここは“骨の敵”になりやすい🍺🚬
- 未来の治療:再生医療(MSCなど)は“研究が進行中”🔬
- 今日からの“現実的な一歩”チェックリスト✅
- 注意点(必ず読んでください)⚠️
- 引用(論文情報)
まず結論:骨折を減らすために押さえる3本柱🦴✨
- ① 検査で“今の骨の状態”を知る(骨密度・リスク評価)
- ② 必要なら薬で“骨折リスク”を下げる(自己判断で中断しない)
- ③ 生活習慣で“転倒と骨の弱り”を同時にケア(運動・栄養・禁煙など)
骨粗しょう症ってどんな病気?なぜ“気づきにくい”の?🤔
骨粗しょう症は、骨の量(骨量)が減り、骨の中の細かい構造(微細構造)が弱くなり、骨がもろくなって骨折しやすくなる状態です。Aibar-Almazán A 2022
論文でも、骨粗しょう症は「21世紀の“静かな流行”」と呼ばれるほど、社会的な影響が大きいとされています。Aibar-Almazán A 2022
特に女性は、閉経にともなうエストロゲン(女性ホルモン)低下で骨の代謝バランスが変わり、骨が減りやすくなります。Aibar-Almazán A 2022
骨密度検査(DEXA)ってなに?結果の見方を超かんたんに📊
骨粗しょう症の診断は、主に**骨密度検査(DEXA:デキサ/二重エックス線吸収測定)**で骨の量を測る方法が中心です。Aibar-Almazán A 2022
結果は「Tスコア(若い健康な人と比べて何段階ズレているか)」で評価されます。Aibar-Almazán A 2022
WHOの分類(超重要)
- 正常:Tスコア -1より上
- 骨量減少:-1〜-2.5
- 骨粗しょう症:-2.5未満
- 重症(骨折あり):-2.5未満+脆弱性骨折(ぜいじゃくせいこっせつ)
Aibar-Almazán A 2022
※閉経前女性や50歳未満の男性などは、TスコアではなくZスコア(同年代平均との差)を使う場合があります。Aibar-Almazán A 2022
また、血液・尿検査で「別の病気や薬が原因の骨粗しょう症(続発性)」がないかを見ることもあります。Aibar-Almazán A 2022
“骨折リスク”の見える化:FRAXってなに?🧮
検査だけでなく、FRAX(フラックス:骨折リスク計算ツール)などの計算機が、スクリーニング(ふるい分け)に推奨されることがあります。Aibar-Almazán A 2022
ただし論文では、FRAXや別の計算機(Garvan)で骨折リスクをうまく見分けにくい場面があることも指摘されています。Aibar-Almazán A 2022
➡️ だからこそ、検査+リスク評価+生活背景をセットで考えるのが大事です。
実は多い「治療ギャップ」:必要な人が治療にたどり着けない問題😢
骨粗しょう症は影響が大きいのに、高リスクの人が評価・治療されていないことがある、と論文はまとめています(これが“治療ギャップ”)。Aibar-Almazán A 2022
EU主要国では、治療ギャップが女性73%・男性63%と推計された、というデータも紹介されています。Aibar-Almazán A 2022
骨折後1年たっても治療が開始されない人が多い国もあり、課題はかなり大きいです。Aibar-Almazán A 2022
薬は怖い?…実は「骨折を減らす」ための武器💊
骨粗しょう症の薬は大きく分けると👇
1) 骨を“壊す働き”を抑える薬(骨吸収抑制薬)
代表がビスホスホネート(例:アレンドロネート、リセドロネート、イバンドロネート、ゾレドロン酸など)で、骨の吸収を抑えて骨折リスクを下げます。Aibar-Almazán A 2022
もう一つがデノスマブ
- RANKL(ランクル:破骨細胞を活性化する合図のたんぱく質)を標的にする抗体薬で、骨密度を上げる効果が示されています。Aibar-Almazán A 2022
- ただし論文では、ビスホスホネートと違い骨に取り込まれないので、中止すると効果が止まる点も述べられています。Aibar-Almazán A 2022
2) 骨を“作る働き”を促す薬(骨形成促進薬)
PTH(副甲状腺ホルモン)の仲間:
- テリパラチド、アバロパラチドが挙げられています。Aibar-Almazán A 2022
さらに新しい選択肢として、
- ロモソズマブ(スクレロスチン阻害:Wnt経路に関係)
が紹介され、骨を作る+壊すを抑える両面の作用が期待される薬として説明されています。Aibar-Almazán A 2022
※FDA(米国食品医薬品局)承認にも触れられています。Aibar-Almazán A 2022
副作用は?“知って備える”がいちばん安心🦷⚠️
怖がらせたいのではなく、正しく理解すると不安が減るのでポイントだけ。
✅ あごの骨のトラブル:ONJ
ビスホスホネートなどで、まれにONJ(顎骨壊死:がっこつえし)が起こることがあり、論文では長期治療で4年間に0.21%と推計された、と紹介されています。Aibar-Almazán A 2022
そして大事なのが、歯科でのチェックや口の中の管理でリスクを下げられる可能性がある点です。Aibar-Almazán A 2022
✅ 太ももの珍しい骨折:非定型大腿骨骨折
長期使用でリスクが上がり、中止すると下がること、また「骨折を防げるメリット」とのバランスが議論されています。Aibar-Almazán A 2022
➡️ 結局ここは、年齢・持病・骨折歴などを踏まえて、主治医と「利益が上回るか」を相談するのが最適解です。Aibar-Almazán A 2022
生活習慣でできること:骨は“食事×運動”で守れる🍽️🏃♀️
① 食事:カルシウム+ビタミンDが基本
- 論文では、カルシウムは食事からの摂取ではリスクが起こりにくいため「食事がベスト」と強調されています。Aibar-Almazán A 2022
- ビタミンDは腸でのカルシウム吸収に必須。体内のビタミンDは、日光での皮ふ合成が80〜90%、食事は10〜20%とされています。Aibar-Almazán A 2022
ビタミンDサプリについては、
- 「単独では骨折リスクや骨密度(BMD:骨密度)に効果がない」という報告がある一方Aibar-Almazán A 2022、
- 「カルシウム+ビタミンDの併用で骨折リスクが下がる」という結論のメタ解析も紹介されています。Aibar-Almazán A 2022
➡️ つまり、“単独で万能”ではなく、全体設計が大事。
② たんぱく質:骨の“材料”だけど、過信は禁物🥛
たんぱく質は骨の土台(骨基質)を作る材料で、IGF-1(成長因子)を介した骨形成にも関係します。Aibar-Almazán A 2022
一方で、効果のエビデンスはまだ強くないとも書かれており、今後の研究が必要とされています。Aibar-Almazán A 2022
③ 大豆イソフラボン:閉経後に注目されやすい成分🌿
大豆イソフラボンはエストロゲン様作用があり、閉経後の骨の変化に関して研究が多い領域。論文では、骨の分解マーカー(例:コラーゲンCテロペプチド)低下などの可能性に触れています。Aibar-Almazán A 2022
➡️ “効く/効かない”を単純化せず、体質や全体の食事の中で考えるのが現実的です。
④ ダイエット注意:極端な食事制限はNG
論文では、過度な食事制限は「禁忌(やってはいけない)」と明記されています。やせ(BMI<21)がリスクになり得るためです。Aibar-Almazán A 2022
② 運動:骨密度だけじゃなく「転ばない体」を作るのが本丸💪
運動不足は骨密度(BMD)を下げ、運動は上げることが示されています。Aibar-Almazán A 2022
骨は“負荷(メカニカルロード)”が刺激になって強くなりやすい、という考え方が背景です。Aibar-Almazán A 2022
ただし注意点も。米国スポーツ医学会(ACSM)は、骨量減少が軽い段階なら荷重運動が推奨される一方、骨密度がかなり低い場合は、負荷が骨折リスクを上げる可能性があると述べています。Aibar-Almazán A 2022
さらに論文は、運動処方(どんな運動が最適か)には明確な統一見解がまだないとも整理しています。Aibar-Almazán A 2022
その上で、レビューとして👇が紹介されています。
- 43件のRCT(ランダム化比較試験)をまとめたレビューでは、
大腿骨頸部は“高強度の筋力系”、
背骨は“組み合わせ運動”が良い可能性。Aibar-Almazán A 2022 - 高齢者の骨折リスクに対する運動効果は「あるが弱い」とされ、運動の種類が多様な点が理由に挙げられています。Aibar-Almazán A 2022
よく使われる運動の例(安全性も大事)🏊♀️🧘♀️
- レジスタンス運動(筋トレ):筋の収縮が骨への刺激になり得るAibar-Almazán A 2022
- 水中運動:骨への衝撃は少ないが、転倒リスクを減らしながら筋刺激を入れやすいAibar-Almazán A 2022
- 固有感覚トレ:バランス改善で転倒リスクを下げ、生活の動きやすさにもつながるAibar-Almazán A 2022
③ お酒とたばこ:ここは“骨の敵”になりやすい🍺🚬
- お酒は少量〜中等量では骨密度に良い可能性がある一方、多量だと骨折リスク因子になり得る、と整理されています。Aibar-Almazán A 2022
- 喫煙は骨粗しょう症のリスクとして古くから指摘され、骨量減少や骨折リスク増加と関連する、と述べられています。Aibar-Almazán A 2022
未来の治療:再生医療(MSCなど)は“研究が進行中”🔬
この総説は、薬だけでなく、将来の選択肢として
MSC(間葉系幹細胞:かんようけいかんさいぼう)や遺伝子改変、細胞外小胞(EV)、ハイドロゲルなどの研究が進んでいることも紹介しています。Aibar-Almazán A 2022
ただし、現時点では臨床応用はまだ限定的で、今後の安全性・有効性評価が必要という位置づけです。Aibar-Almazán A 2022
今日からの“現実的な一歩”チェックリスト✅
不安を減らすコツは「できることを1つずつ」です。
- ✅ 50代以降、または骨折が心配 → 骨密度(DEXA)を相談Aibar-Almazán A 2022
- ✅ 転倒が不安 → 筋トレ+バランス(固有感覚)系を安全にAibar-Almazán A 2022
- ✅ 食事は“極端に減らさない” → 制限ダイエットは避けるAibar-Almazán A 2022
- ✅ 口のケア → 薬を使うなら歯科チェックもセットでAibar-Almazán A 2022
注意点(必ず読んでください)⚠️
- この記事は、総説論文を中心に「できるだけ信頼度の高い研究」を参考にしていますが、研究には対象者・方法・期間の違いがあり、結論は一つに決め打ちできません。今回の内容も**数ある研究の“一例”**として捉え、鵜呑みにしないでください。
- 症状や骨密度、既往歴(これまでの病気)によって最適な対応は変わります。薬の開始・中止・運動強度の判断は、自己判断ではなく医師・専門職に相談してください。
引用(論文情報)
Aibar-Almazán A, Voltes-Martínez A, Castellote-Caballero Y, Afanador-Restrepo DF, Carcelén-Fraile MdC, López-Ruiz E. Current Status of the Diagnosis and Management of Osteoporosis. International Journal of Molecular Sciences. 2022;23:9465.
受理:2022/7/25 採択:2022/8/19 公開:2022/8/21 DOI:10.3390/ijms23169465 Aibar-Almazán A 2022
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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