まず結論:変形性関節症の「最優先」は薬より前に運動・教育・体重管理😊
👱♀️「ひざが痛い…これって歳のせい?」「病院に行くほど?」「湿布やサプリで何とかならない?」
そんな不安で検索して、この記事にたどり着いた方も多いと思います。
でも実は、世界の“質の高い診療ガイドライン”をまとめ直した最新の整理では、変形性関節症(OA:Osteoarthritis)のケアは “最初にやるべきこと”がかなりハッキリしています。
- まずは 運動(筋トレ+有酸素+太極拳など)
- 次に 病気の理解(教育)
- 必要なら 体重管理(減量)
- 痛みが強いときに NSAIDs(エヌセイズ:消炎鎮痛薬)を短期で
- それでも日常生活が難しいなら 手術を検討
この流れが、多くの高品質ガイドラインで共通していました。Conley B 2023
「変形性関節症」って、どんな状態?🦵
変形性関節症(OA)は、関節がすり減って痛みや動かしにくさが出る状態です。
特に多いのは 膝・股関節・手。症状は、
- 関節の痛み
- こわばり
- 動かしにくい(可動域が落ちる)
- 生活の質(QOL:Quality of Life)が下がる
など。Conley B 2023
「放っておいても治る?」と不安になりますが、適切な対策で“痛みを減らし、動ける体”を作ることは十分可能です。
この論文は何をしたの?📚
この研究は、世界中にある変形性関節症の診療ガイドライン(CPG:Clinical Practice Guideline)を集めて、
- ガイドラインの質(信頼度)を評価し
- 質が高いものだけに絞って
- そこに共通して書かれている「核(コア)」のおすすめを整理
しました。Conley B 2023
その結果、20個のガイドラインのうち、高品質は11個。そして「これはやるべき」という推奨がまとまりました。Conley B 2023
【超重要】多くのガイドラインで一致した「やるべき7つ」✅
ここからが本題です。
いろいろ治療がある中で、共通して強く推奨されたのは次の7つでした。Conley B 2023
1) 運動(筋トレ・有酸素・太極拳など)🏃♀️🏋️
最優先です。多くの高品質ガイドラインで一致しました。Conley B 2023
ポイントはこれ👇
- 種類は「これが絶対」というより、続けられる形が大事
- 体力・痛みに合わせて少しずつ負荷を上げる(無理はNG)
- 筋トレだけでなく、有酸素や太極拳も候補
今日からできる例(目安)
- 週3回:太もも・お尻の筋トレ(椅子スクワット等)
- 週3〜5回:10〜20分の早歩き
- 週2回:太極拳やゆっくりヨガ(できる範囲で)
※痛みが強い日は「中止」ではなく量を減らすのがコツです😊
2) 教育(病気の理解+セルフケア)🧠
「関節がすり減ってる=動いたら悪化」と思いがちですが、
多くの場合、適切な運動は“悪化させる”より“助ける”側です。
ガイドラインでは教育として、
- 変形性関節症の基本
- 治療の選び方
- 運動のやり方
- 日常の工夫(ペース配分、道具の活用)
などが推奨されました。Conley B 2023
3) 体重管理(減量)🍚⚖️
特に 膝・股関節で、体重が多い場合は大きなテーマ。
ガイドラインでは、体重の5〜7.5%減でも症状改善につながる可能性が示されています。Conley B 2023
例:体重70kgなら
- 5%:3.5kg
- 7.5%:5.25kg
「10kg痩せなきゃ…」ではなく、まずは数kgからでOK。
4) NSAIDs(エヌセイズ:消炎鎮痛薬)💊
痛みが強い時の選択肢として、
飲み薬(経口)と塗り薬(外用)が推奨されています。Conley B 2023
ただし大事なのは👇
- 低用量・短期間を基本に
- 効果がなければやめる
- 副作用チェック(胃・腎臓・血圧など)
高齢で関節が少数なら、外用NSAIDs(塗り薬)を試すのが合理的という整理もあります。Conley B 2023
※薬の使用は、持病や内服状況によって変わるので、必ず医療者に相談してください。
5) 手の装具(そうぐ)🖐️
手の変形性関節症では、装具(オーソシス)が強く推奨されました。Conley B 2023
痛み軽減、機能改善、変形の進行予防に役立つ可能性がある、という整理です。
6) 患者中心のケア🤝
「どれを選ぶか」は、生活背景や困りごとで変わります。
ガイドラインでは、医療者と一緒に決める共有意思決定(shared decision-making)が推奨されています。Conley B 2023
7) 手術(必要な人だけ)🏥
手術は“最後の手段”に見えますが、
- 画像でOAがあり
- 生活に大きな支障があり
- 保存療法で改善しない
この条件では手術検討が推奨されます。Conley B 2023
逆に「やらない方がいい」と一致しやすかったもの🚫
この論文では、複数ガイドラインで「推奨しない」が多かったものとして、例えば以下が挙げられています。Conley B 2023
- 治療用超音波(therapeutic ultrasound)
- 一部の薬(例:ビスホスホネート、コルヒチン等)
- グルコサミン+コンドロイチン併用(特に股関節・多関節)
- 手術後の一部の機器(CPMなど)
ここは誤解されやすいので大事な補足👇
「絶対ダメ」と断言ではなく、高品質ガイドラインの多くが“有効性がはっきりしない/優先度が低い”と整理している、という位置づけです。Conley B 2023
意見が割れていた治療もある(=状況で変わる)🌀
「水中運動」「マッサージ」「徒手療法」「鍼(はり)」「テーピング」「注射」「アセトアミノフェン(痛み止めの一種)」「サプリ」などは、ガイドライン間で推奨が割れていました。Conley B 2023
つまり、
“これをやるべき”の中心は運動・教育・体重管理で、
その他は、痛みや生活状況に合わせて相談しながら、という立ち位置です。
今日から迷わない「実行プラン」🌿
ステップ1:痛みがあっても「安全に動く土台」を作る
- まずは週3回、5〜10分でもOK
- 例:椅子スクワット、もも上げ、かかと上げ
- 「痛み0」を目指さず、痛みが増えない範囲で
ステップ2:有酸素を“短く”入れる
- 10分歩く→慣れたら15分→20分
- できれば少し息が上がる程度
ステップ3:体重・生活の工夫を“少しだけ”足す
- 体重の5%減を目標に(数kgでOK)Conley B 2023
- 立ち仕事が多い人:休憩を“先に”入れる
- 痛い日は「中止」より「軽く」
注意点(大事)⚠️
この記事は、できるだけ信頼度の高い診療ガイドラインを「さらに質評価して統合した論文」を参考にしています。Conley B 2023
ただし、研究にはさまざまな前提や限界があり、すべての人に100%当てはまる“絶対の正解”ではありません。
症状が強い、腫れが続く、しびれがある、歩けないほど痛い場合は、自己判断せず医療機関で相談してください。
引用(論文に基づく要点)
変形性関節症のケアは、まず運動・教育・体重管理を中心に行い、必要に応じてNSAIDs(消炎鎮痛薬)、それでも改善しない重症例では手術を検討する、という推奨が高品質ガイドラインで一貫していました。Conley B 2023
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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