【高齢者の腰痛が治らない?】その原因と予防法が最新研究で判明!

医療・健康
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📘論文情報
タイトル:Prevalence, Incidence, and Factors Associated With Non-Specific Chronic Low Back Pain in Community-Dwelling Older Adults Aged 60 Years and Older: A Systematic Review and Meta-Analysis
著者:Charles KW Wongら
掲載誌:The Journal of Pain(2022年4月)
DOI10.1016/j.jpain.2021.07.012


🧓腰痛が続くのは「年齢のせい」だけじゃない!

👱‍♂️「もう歳だから腰が痛いのは仕方ない…」
そんなふうにあきらめていませんか?

実はそれ、**“非特異的慢性腰痛(non-specific chronic low back pain:CLBP)”**かもしれません!

今回ご紹介する研究では、60歳以上の高齢者における腰痛の割合と、その原因が徹底的に分析されています🔍


📊この研究でわかったこと

✅ 慢性腰痛の割合は?

区分割合
12か月以内の慢性腰痛の有病率36.1%
新たに腰痛を発症した人の割合(5年間)14.5〜16.9%

👉 高齢者の約3人に1人が慢性腰痛持ちというデータは見逃せません!


💥腰痛のリスクを高める28の要因

この研究では10本の高品質な論文を統合し、60歳以上の3万人超を分析。
その結果、以下のような**「腰痛を悪化させる可能性のある要因」**が明らかになりました。

🧍‍♀️身体的な要因

  • 女性であること
  • 肥満(BMI≧30)
  • 膝の変形性関節症(変形性膝関節症)
  • 椎間板の狭小化・骨の変形(骨棘形成)
  • 腰以外の部位の痛み(脚や全身)

🧠精神的な要因

  • 不安(Anxiety)
  • うつ症状(Depression)
  • 自己回復への期待が低い
  • 健康状態の自己評価が「悪い」

🚬生活習慣・職業歴など

  • 喫煙者(とくに最近まで吸っていた人)
  • 20年以上運転の仕事をしていた
  • 10年以上の前かがみやねじれ作業
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)や高血圧の合併

🏃‍♀️逆に腰痛を予防するには?

この研究で唯一「腰痛リスクを下げた」とされる要因があります。

✅ 中等度の余暇運動(1〜3 METs/日)

つまり…

  • 散歩
  • 軽い体操
  • ガーデニング

といった**“軽めの運動を継続すること”**が、5年後の腰痛発症リスクを下げる可能性があると示されました✨

🧠MET(メッツ)とは?
運動の強さを示す単位で、1MET=安静時の消費エネルギー。
1〜3 METsは“軽い活動”に該当します。


⚠️注意点:この結果を鵜呑みにしないで!

本記事は、信頼性の高い論文に基づいて作成していますが、
すべての方に当てはまるわけではありません。

  • エビデンスは「限定的なもの」が中心です
  • 自分に合った対策をするには、医師や専門職との相談が必要です

✅まとめ:高齢者の腰痛、見逃さないで!

高齢者の3人に1人が慢性腰痛を抱えている
女性・肥満・うつ・職業歴など多くの要因が影響
中等度の運動が予防効果を示す可能性あり


🎯今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

それではまた次回😊

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