👩🦰👨🦱こんなお悩み、ありませんか?
- 「HbA1cがなかなか下がらない…」
- 「薬だけに頼らず、運動で何をすればいいの?」
- 「体重や血圧、だるさ、気分の落ち込みも一緒に整えたい」
その“モヤモヤ”に、有酸素運動+レジスタンス(筋力)トレーニング=CART(Combined Aerobic and Resistance Training)という組み合わせがまとめて効くかもしれません。最新のシステマティックレビュー(系統的レビュー)&メタアナリシスが、2型糖尿病かつ過体重・肥満の方にとってのCARTの効果を幅広く検証しました。
結論を先に:CARTは「これ全部」に届く可能性
ポイントは“同時に”いろいろ良くする狙いです。
- HbA1c(平均血糖の指標)↓
- 拡張期血圧↓(※収縮期は一貫せず)
- 炎症性サイトカイン(TNF-α、IL-6)↓
- CRF(Cardiorespiratory Fitness=心肺体力)↑
- QoL(Quality of Life=生活の質)↑
- BMI(体格指数)↓
20研究・計1,192名のデータを統合。CARTは標準治療より、上の複数指標を有意に改善した項目が多数。特にHbA1c・拡張期血圧・炎症・心肺体力・QoL・BMIでメリットが示されました。AL-Mhanna S B 2024
CARTって何をどの順番でやるの?
CART=有酸素運動(ウォーキング・サイクリング等)+レジスタンス(筋力)トレーニング。研究では以下のような週2〜3回以上、1回60〜75分相当のサーキット形式が多く使われました。
例:はじめてのCART(週3回・各60分の目安)
- ウォームアップ(5分):軽い体操+ゆっくり歩き
- 有酸素(20〜30分):会話できる中等度(息が上がるけど続けられる)
- 筋トレ(20〜25分):脚・背中・胸・肩・体幹の大筋群を8〜12回×2〜3セット
- クールダウン&ストレッチ(5分)
順番は「有酸素→筋トレ」でも「交互のサーキット」でもOK。大事なのは継続と全身をバランスよく使うこと。
なぜ“組み合わせ”が効くの?
- 筋トレで筋肉量が増える→グリコーゲンの“貯蔵庫”が拡張→ブドウ糖の受け入れ先が増える
- 有酸素でミトコンドリア機能や毛細血管が増える→酸素供給と糖・脂質代謝がスムーズ
- 2つを融合すると、血糖コントロール・体脂肪・血管機能・炎症に多面的に働く→HbA1cや炎症の低下、体力・QoLの向上につながりやすい
実感しやすい“女性向け”のメリット視点
- むくみ・だるさ:血流アップ+筋ポンプで夕方の重だるさが軽く
- 体型のライン:下半身・背中・体幹を鍛え、姿勢がスッと
- 気分(メンタル):運動後の爽快感と睡眠の質↑でQoLの底上げ
- 更年期世代にも:筋力と心肺の両輪ケアで日中の活力に
もちろん個人差あり。痛みや合併症がある場合は主治医に相談して、安全第一で調整を。
まずはここから:3つのミニ目標(継続しやすい工夫)
- “歩く用”スニーカーを玄関に常備:平日15〜20分の速歩き
- “ながら”筋トレ:
- 家事の合間にスクワット10回×2セット
- 歯みがき中にかかと上げ
- “週末はセットで”:公園ウォーク30分+自重トレ(スクワット・プッシュアップ・ヒップリフト)
痛みが出ない範囲で、話せる強度をキープ。息が整うクールダウンも忘れずに。
安全のポイント(超大事)
- 低血糖・高血糖対策:運動前後の血糖自己測定、補食、インスリン調整は医師・薬剤師と確認
- 足(あし)のケア:合わない靴・マメ・傷に注意。靴下とインソールで保護
- 関節や腰が不安→反動を使わない筋トレから。フォーム最優先
- 合併症(網膜・腎臓・神経など)がある方は運動強度を主治医と要相談
研究の“数字”をやさしく読む
- HbA1c:CART群は標準治療より下がる傾向(統計的に有意)
- 血圧:拡張期(下の血圧)は下がる一方、収縮期(上の血圧)は一定しない
- 炎症:TNF-α・IL-6の低下=慢性炎症の鎮静に寄与
- CRF・QoL:体力と生活の質が上向く
- BMI:小〜中程度の改善
ただし、研究の質(バイアスのリスク・介入のバラつき)には限界があり、結論の“確実度”は低〜中の部分もあります。鵜呑みにせず、あなたの体調と生活に合わせて安全にアレンジしましょう。AL-Mhanna S B 2024
よくある質問(FAQ)
Q. どのくらいで効果を感じますか?
A. 研究では8〜12週の短期から、16〜60週の長期まで幅広く、長めに続けるほどHbA1cなどが安定しやすい傾向です。まずは12週を小さなゴールに。 AL-Mhanna S B 2024
Q. 有酸素と筋トレ、どっちが先?
A. どちらでもOK。続けやすい順で。交互サーキットは飽きにくくおすすめ。
Q. 時間がない…
A. 20分×日常のスキマで分割OK。週合計120〜150分を目指し、慣れたら少しずつ増やしましょう。
まとめ
- CART=有酸素×筋トレはHbA1c・炎症・体力・QoLまで横断的にケア
- 拡張期血圧は下がりやすいが、収縮期血圧は一定せず
- 続けやすい形で12週、痛みゼロ&主治医相談で安全第一
注意点(重要)
本記事は信頼度の高い論文をもとにしていますが、研究の一例であり、すべての方に同じ効果を保証するものではありません。持病・服薬・合併症のある方は、開始前に医療者へ相談してください。広告・医療広告ガイドラインやGoogle/AdSense規約に抵触しないよう、誇大表現や断定は避けています。
引用:
AL-Mhanna SB, Batrakoulis A, Wan Ghazali WS, Mohamed M, Aldayel A, Alhussain MH, Afolabi HA, Wada Y, Gülü M, Elkholi S, Abubakar BD, Rojas-Valverde D. Effects of combined aerobic and resistance training on glycemic control, blood pressure, inflammation, cardiorespiratory fitness and quality of life in patients with type 2 diabetes and overweight/obesity: a systematic review and meta-analysis. PeerJ. 2024-06-14. DOI: 10.7717/peerj.17525(CC BY 4.0)AL-Mhanna S B 2024
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!
用語ミニ辞典
- CART:Combined Aerobic and Resistance Training(有酸素+筋力トレ)
- HbA1c:過去1〜2か月の平均血糖の指標
- CRF:Cardiorespiratory Fitness(心肺体力)
- QoL:Quality of Life(生活の質)
- TNF-α/IL-6:炎症を促す物質(サイトカイン)
- CRP:C反応性蛋白(炎症の指標)


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