☕コーヒーが糖尿病を防ぐってホント?【最新研究で判明した驚きの仕組み】

コーヒー・健康
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論文タイトル:
Coffee and Lower Risk of Type 2 Diabetes: Arguments for a Causal Relationship
著者: Hubert Kolb, Stephan Martin, Kerstin Kempf
発表年: 2021年
掲載誌: Nutrients(オープンアクセス)
DOI: https://doi.org/10.3390/nu13041144


😴「コーヒーって身体にいいの?」リハビリ中の患者さんによく聞かれます

「糖尿病予防にコーヒーがいいって聞いたけど、本当?」
「カフェインの取りすぎは逆にダメなんじゃないの?」
そんな声が、健康相談や生活指導の中でよく上がります。

今回ご紹介するのは、これまでの疫学研究+メカニズム研究+遺伝研究を統合的にレビューした信頼性の高い論文です。

結論から言うと――
コーヒーは、糖尿病予防に効果あり!
しかもその仕組みまでわかってきているんです。


☕コーヒーと2型糖尿病リスクの関係

過去の30本以上の前向き研究を総合すると、
毎日コーヒーを飲む人は、糖尿病リスクが約30%低い
という結果に。

☑️ カフェイン入り・カフェインレス、どちらでも効果あり
☑️ 性別・年齢・体型問わず有効
☑️ 世界中で同様の傾向(欧米・アジアでも)


🧬では「なぜ」コーヒーで糖尿病リスクが下がるの?

この論文では、コーヒーに含まれる植物性成分(フィトケミカル)の働きに注目しています。

🔑カギになるのは「Nrf2」という細胞防御スイッチ

コーヒーに含まれるポリフェノールやクロロゲン酸は、
細胞内の「Nrf2(ナーフツー)」というタンパク質を活性化。

このNrf2が動き出すと…

✅ 抗酸化酵素が増える
✅ ミトコンドリア(エネルギー工場)の機能UP
✅ 炎症を抑える
✅ 代謝バランスが改善
✅ インスリン分泌のβ細胞も守られる!


🏥特に守られているのが「肝臓」と「膵臓のβ細胞」

肝臓では:
脂肪肝(NAFLD)を予防し、脂質代謝を正常に保つ効果が。

膵臓では:
インスリンを作るβ細胞の機能を守り、
糖尿病に至る前の「細胞の疲弊」を予防。


❌「じゃあすぐ血糖値が下がる?」→それはNO!

この論文の大事なポイント:

コーヒーには「その場で血糖値を下げる効果」はない。

つまり、コーヒーを飲んでも「今日の血糖値」は下がりません。

でも、日常的に飲み続けることで、体の糖代謝を長期的に整えるというわけです。


☕「どんなコーヒーでもいいの?」という質問も多いので…

  • インスタントでもOK
  • ブラック推奨(砂糖たっぷりは逆効果)
  • 1日3〜4杯が目安(6杯以上は効果が頭打ちに)

💬現役リハビリ部長のまとめ

コーヒーはただの目覚ましじゃない!
肝臓と膵臓の細胞を「守る」働きがある!
カフェインレスでも効果ありだから、睡眠や心拍数が気になる人も安心
毎日続けることがポイント!1杯でどうにかなる話ではありません

糖尿病の予防は、運動・食事・睡眠などいろいろありますが、
「毎日のコーヒー」もその1つに加えてみてください


🔖注意書き

このブログは、研究結果をもとにした一般的な情報提供を目的としています。個々の体質や病歴によって効果は異なるため、必要に応じて専門家へご相談ください。

それでは、また次回!!

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