📘論文情報
タイトル: Tart cherry and pomegranate supplementations enhance recovery from exercise-induced muscle damage: a systematic review
著者: Daniel Rojano Ortega 他
掲載誌: Biology of Sport, 2021; 38(1):97–111
DOI: https://doi.org/10.5114/biolsport.2020.97069
🏃♂️運動後の筋肉痛、放置してませんか?
「最近、筋トレすると翌日バキバキ…🥲」
「次の日の仕事に響くから回復したいんだけど…」
そんなあなたに、「タルトチェリー」と「ざくろ」のサプリメントが注目されています✨
どちらもポリフェノールが豊富で、抗酸化・抗炎症作用があることで知られています。
🧪この論文でわかったこと
25本の研究を系統的にレビューした本論文では、以下の点を比較しました👇
- 💪 筋力や運動パフォーマンスの回復
- 🤕 筋肉痛(DOMS:Delayed Onset Muscle Soreness)の緩和
- 🧬 酸化ストレスや炎症マーカーへの影響
✅結果まとめ
効果の項目 | タルトチェリー(TC) | ざくろ(PG) |
---|---|---|
筋力回復 | 効果あり(6/12研究) | 効果あり(3/4研究) |
筋肉痛の軽減 | 効果あり(7/14研究) | 効果あり(3/5研究) |
炎症マーカーの改善 | 効果あり(6/10研究) | 効果あり(2/5研究) |
酸化ストレスの改善 | 効果あり(5/9研究) | 効果あり(6/6研究‼) |
👉 ざくろは特に「酸化ストレス軽減」に強い!
🧠用語解説🧑🏫
✅CRP(C-reactive protein)
炎症の程度を示す血中のたんぱく質。値が高いほど体内で炎症が起きています。
✅IL-6(Interleukin-6)
免疫や炎症に関与するサイトカインの一種。運動後の炎症指標としてよく使われます。
✅MDA(Malondialdehyde)
脂質の酸化によってできる物質で、酸化ストレスの強さを示す指標です。
✅TAS(Total Antioxidant Status)
体内の抗酸化力の総合的な強さを表す値です。
✅DOMS(Delayed Onset Muscle Soreness)
いわゆる「遅れてくる筋肉痛」のこと。運動の24〜72時間後に出やすい症状です。
🍒タルトチェリーの特徴
- 摂取量の目安:90〜270粒相当/日(ポリフェノール 590〜1200mg)
- 摂取期間:3日〜12日間が多い
- 期待できる効果:
- 筋力回復(特に膝・肘周り)
- DOMSの軽減(傾向あり)
- CRP・IL-6の低下
- TASの上昇、MDAの減少
🍷ざくろの特徴
- 摂取量の目安:600〜3840mg相当/日(製品による差あり)
- 摂取期間:2日〜2ヶ月まで様々
- 期待できる効果:
- 筋力回復(肘・膝の筋力に効果あり)
- DOMSの軽減(明確な効果あり)
- MDAの明確な低下(すべての研究で報告)
- TAC(抗酸化力)の上昇
💡効果的に使うには?
以下の条件で、効果が出やすいとされています👇
- 摂取期間は8〜10日以上
(運動の数日前からスタートし、終了後も数日継続) - ポリフェノールは1,000mg/日以上が理想
- 筋損傷が明確なトレーニング(筋肉痛が出る運動)後に使用
⚠️注意点と補足
- このレビューは信頼性の高い研究を元にしていますが、効果は個人差があります
- 食事や日常生活の影響も大きいため、「万能サプリ」ではありません🙅♂️
- 特に医療目的での使用は医師や専門家に相談してください🧑🏫
📝まとめ
✅ タルトチェリー・ざくろ、どちらも運動後の回復に有効
✅ ざくろの方が「酸化ストレス」に対する効果が高い傾向
✅ 8〜10日間、十分なポリフェノール量の摂取がカギ🔑
最近、コンビニやスーパーでザクロジュースが売られているのでおすすめかもしれません😊
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!
それではまた!!!
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