~2050年には8億人超え?最新研究で徹底予測~
📚論文情報(出典)
タイトル:Global, regional, and national burden of low back pain, 1990–2020, its attributable risk factors, and projections to 2050
著者:GBD 2021 Low Back Pain Collaborators(代表:Manuela L. Ferreira)
掲載誌:The Lancet Rheumatology(ランセット・リウマトロジー)
発表年:2023年6月
DOI:10.1016/S2665-9913(23)00098-X
🔎1. 世界の腰痛、どれだけ深刻か?
💥2020年時点で腰痛患者数はなんと約6億1900万人
👥つまり、**世界人口の約8%**が腰痛に悩んでいる計算です。
🕒しかも2050年には約8億4300万人になると予測されています(+36.4%増)。
📉年齢を調整した割合(=人口構成の影響を除いた数値)はこの30年で少し下がりましたが、実際の人数は増え続けています。
🧓2. 腰痛が多いのはどんな人?
📌研究の結果、こんな特徴が浮かび上がりました👇
📍分類 | 💡内容 |
---|---|
年齢 | 加齢とともに増加。85歳前後がピーク |
性別 | 女性は男性よりも多い(特に高齢女性) |
地域差 | 中欧・東欧・オーストラリアが多く、東アジアは少なめ |
2050年の伸び | アジア・アフリカで特に増加傾向📈 |
🧠加齢とともに移動・生活の質に大きな影響を与えることが明らかになっています。
🧠3. 腰痛の「3大リスク因子」はこれ!
研究では、生活習慣で変えられる要因として以下の3つが重要とされました👇
🚨リスク因子 | 📝説明 | 🧮寄与割合(YLDsへの) |
---|---|---|
職業性負荷 | 長時間の立ち仕事、重い物の持ち上げ、前かがみなど | 20.4〜23.4% |
喫煙 | 血流障害や椎間板への悪影響 | 12.5%(中年男性で特に高リスク) |
高BMI(肥満) | 関節への負担増加 | 11.5%(中高年女性に多い) |
🔁この3つだけで、**腰痛による障害年数の約40%**を占めていました。
※YLDs(Years Lived with Disability)は、「病気やケガなどによって、健康ではない状態で過ごした年数」を数値化したものです。
例えば👇
- 腰痛で日常生活がつらい
- うつ病で仕事が続けられない
- 関節痛で趣味のスポーツができない
こうした**“命に関わらないけど、生活の質を下げる状態”**を、「何年分の健康損失に相当するか?」として評価するのがYLDsです。
🔮4. 未来の腰痛、どうなる?【2050年予測】
📅2050年には、世界で約8億4300万人が腰痛に悩むと推計されました。
📈主な原因は以下の2つ👇
- 人口の増加
- 高齢化(特に東アジア・南アジア)
📊以下のような地域別の変化も予測されています👇
地域 | 2020年 → 2050年 | 主な要因 |
---|---|---|
東アジア | 減少傾向(高齢化主因) | 年齢構成変化 |
アフリカ | 大幅増加 | 人口増加 |
中南米 | 増加 | 人口増加と都市化 |
💊5. なぜ対策が必要なのか?
🏥アメリカでは、腰痛関連の治療費は年間31兆円にもなり、
📦手術・薬(特にオピオイド)が主流ですが、その多くは効果が不明確です。
🎯理想は、
- 早期のリハビリ介入
- 運動や行動療法
- 仕事との両立支援(早期復帰)
特に、高齢者には「転倒防止」「生活自立支援」なども重要です。
⚠️6. 注意点(この研究の限界)
✅この研究は、世界の大規模なデータを使っていますが…
- 国ごとにデータ精度にバラつきあり
- 一部はモデルによる予測値
- コロナの影響(外出制限・運動不足など)は含まれていない
➡️**「参考としての活用」にとどめ、鵜呑みにしないよう注意が必要です。**
✅まとめ:腰痛のこれから
🎯腰痛は、今も未来も「最大の障害原因」
🎯人口増加・高齢化により、今後さらに深刻化が予測されている
🎯予防や生活習慣の見直しが超重要!
🌱今日からできる3つの行動!
- 🧍♀️姿勢を意識し、同じ姿勢を長時間続けない
- 🚶♂️こまめにストレッチやウォーキングを取り入れる
- ⚖️体重管理と禁煙を目指す
💬今日の一歩が、未来の元気をつくります。
みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!💪🌈
それではまた次回!!!
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