👩🦱「食事を気をつけても体重が落ちない…」
👩「がんばるほど疲れて、気づいたら元に戻る…」
👨🦰「“痩せる薬”って聞くけど、結局どれがいいの?」
こういう悩み、実はすごく自然です。
体重管理って、気合いだけじゃなく 食欲や代謝の仕組み が関わることもあります。
そこで今回は、成人の肥満に使われる薬をまとめて比べた システマティックレビュー+ネットワークメタ解析(NMA) の論文をもとに、
「体重が減りやすい順のランキング」でわかりやすく解説します。
※この記事は医療情報の提供です。薬の使用は必ず医師に相談してください(自己判断での開始・中止は危険です)。
まず、略語をかんたんに
- RCT:ランダム化比較試験(薬あり/なしを公平に比べる研究)
- NMA:ネットワークメタ解析(複数の薬を統計で“つなげて”比較する方法)
- TBWL%:体重が何%減ったか(本文では“体重減少率”と表現します)
- SAE:重い副作用(入院が必要など)
- MACE:重大な心臓・血管の出来事(心筋梗塞や脳卒中など)
- AHI:睡眠中の無呼吸・低呼吸の回数の指標(1時間あたり)
この研究、どれくらい大規模?
- 成人の肥満(平均BMI30以上)を対象
- 56試験・約6万人を解析
- 薬は、オルリスタット、セマグルチド、リラグルチド、チルゼパチド、ナルトレキソン/ブプロピオン、フェンテルミン/トピラマートなど
肥満治療薬ランキング(体重減少率:プラセボ差)
ここからが本題です👇
下のランキングは「薬を使った場合に、偽薬より体重がどれくらい減ったか(平均)」です。
個人差は大きいので、“目安”として見てください。
🥇第1位:チルゼパチド
体重減少率(プラセボ差):16.22%
✅ ポイント
- この解析では 体重減少が最大の傾向
- 研究の整理では、睡眠時無呼吸(AHIの改善)に関する報告があるとされています
🥈第2位:セマグルチド
体重減少率(プラセボ差):11.92%
✅ ポイント
- 10%を超える体重減少が示された薬のひとつ
- 心臓・血管リスクについては、研究本文で「肥満を対象とした心血管アウトカム試験で効果が示されたのはセマグルチド」と整理されています
- ひざの変形性関節症の痛みと機能について、セマグルチドで有効性が示されたと述べられています
🥉第3位:フェンテルミン/トピラマート
体重減少率(プラセボ差):8.85%
✅ ポイント
- 体重減少は上位グループ
- 一方で、心血管アウトカムなど“長期の硬い指標”は薬によってデータ量に差があるため、選択は医師と慎重に。
第4位:ナルトレキソン/ブプロピオン
体重減少率(プラセボ差):4.76%
⚠️ 注意ポイント(大事)
- 研究本文では、収縮期血圧が上がることがあり、コントロール不良の高血圧では禁忌と説明されています
- SAEについても「他は有意に増えていないが、ナルトレキソン/ブプロピオンはプラセボより高かった」と整理されています
第5位:リラグルチド
体重減少率(プラセボ差):4.49%
✅ ポイント
- 体重減少は中等度
- ひざの変形性関節症を対象に評価された研究がある、と本文で触れられています
第6位:オルリスタット
体重減少率(プラセボ差):3.10%
✅ ポイント
- 体重減少は控えめですが、本文では脂の吸収を抑える仕組みと、脂質への影響が述べられています
ランキングの「正しい見方」:あなたに合う薬は人それぞれ
ランキングはあくまで 体重減少の平均。
でも実際は、目的が人によって違います。
たとえば👇
- 😴 いびき・睡眠時無呼吸がつらい → チルゼパチドでAHI改善の報告がある、と整理されています
- 🦵 ひざが痛くて運動が難しい → セマグルチドでひざの痛みや機能改善が示された、と整理されています
- ❤️ 心臓・血管が心配 → 肥満を対象とした心血管アウトカム試験の整理でセマグルチドが言及されています
つまり、「何を一番改善したいか」でベストが変わります。
安全性の話:重い副作用は“ほぼ増えていない”が例外あり
この論文では、全体としては 安全性は概ね良好としつつ、
SAEは「有意に増えていない薬が多いが、ナルトレキソン/ブプロピオンは高かった」とまとめています。
だからこそ、
血圧、持病、併用薬、生活背景(続けられるか)をセットで考えるのが大切です。
「やめたら戻る?」も現実。だから“続け方”が勝負
薬は強い味方になり得ますが、肥満は慢性の状態として扱われることも多く、
研究の結論としても 薬の選択は個別化が必要と書かれています。
個人的におすすめの考え方はこれ👇
- 薬で食欲や体重の流れを整える
- その間に 食事・活動・睡眠を「続く形」に調整する
- 将来やめる可能性も含めて 医師と作戦を立てる
“がんばり過ぎない設計”が、結局いちばん強いです😊
注意点(必ず読んでください)
- 本記事は信頼性の高い研究(RCT中心)をまとめた結果を紹介していますが、研究はあくまで多数ある研究の一例です。条件や対象が違うと結果も変わります。鵜呑みにせず、参考情報として活用してください。
- 薬には禁忌や副作用があり、体質・持病・併用薬で最適解は変わります。自己判断での使用は危険です。
- 体重の悩みは一人で抱えがち。気軽に医療機関で相談してください。
参考文献(論文情報)
Barbara McGowan ほか
A systematic review and meta-analysis of the efficacy and safety of pharmacological treatments for obesity in adults
Nature Medicine(2025年10月号)
DOI: 10.1038/s41591-025-03978-z
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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