👨🦱「健康診断で体重を指摘された…でも、ダイエットって結局“見た目”の話でしょ?」
👩🦰「運動も食事制限も続かないし、本当に健康に意味あるの?」
👩「がんや心臓病がこわい…体重を落とすと将来のリスクは下がるの?」
——この“モヤモヤ”に、できるだけ信頼性の高い形で答えようとしたのが、今回のBMJ(英国医師会雑誌)の研究です📘
ポイントはシンプル。
「体重を落とす食事療法は、長期的に“死亡率”を下げうるのか?」を、たくさんの臨床試験をまとめて検証しています。
まず結論:減量の食事療法で「全死亡」が減った
この研究は、肥満の成人を対象にした「減量を目的とした食事介入」を集め、まとめて解析(メタ解析)したものです。
結果として、全ての原因による死亡(全死亡)が減ることが示されました。 Ma C 2017
どんな研究?(ざっくりでOK)
✅ 研究の種類
- システマティックレビュー+メタ解析
→ たくさんの研究を、決めたルールで集めて、まとめて計算する方法
✅ 対象
- 54件のランダム化比較試験(RCT)、参加者は30,206人 Ma C 2017
- 追跡期間は1年以上 Ma C 2017
※RCT(Randomized Controlled Trial:ランダム化比較試験)
→ 参加者をランダムに2群へ分けて比べる、信頼性が高い研究デザイン
何をしたら痩せたの?(食事内容の傾向)
多くは、いわゆる
「脂質(とくに飽和脂肪酸)を控えめにした減量食」が中心でした。
運動は「アドバイスのみ」〜「プログラム提供」まで様々です。 Ma C 2017
※BMI(Body Mass Index)
→ 身長と体重から計算する体格の指標(肥満度の目安)
結果:数字を“やさしく”読む(ここ大事✨)
研究では主に「RR」という指標が使われています。
- RR(Risk Ratio:リスク比)
→ 1.0より小さいほど「リスクが少ない」 - 95%CI(95%信頼区間)
→ 推定のブレ幅。ここに「1.0」が入ると“はっきり言い切れない”ことが多い
① 全死亡(いちばん大事な結果)
減量介入をした人は、しなかった人より
死亡が18%少なかった(RR 0.82)と報告されています。 Ma C 2017
さらに、実感しやすい形にすると👇
「1000人あたり死亡が6人少ない」という推定も示されています。 Ma C 2017
② 心臓の死亡・がんの死亡は「まだ結論が固くない」
- 心臓が原因の死亡:RR 0.93(はっきりした差は出にくい) Ma C 2017
- がんが原因の死亡:RR 0.58(良さそうに見えるけど確実性が低い) Ma C 2017
この研究では、ここは「研究数が少なく、確実とは言い切れない」という扱いです。 Ma C 2017
③ 心臓病イベント・がん発症は「大きな差は確認できず」
- 新しい心臓病イベント:RR 0.93 Ma C 2017
- 新しいがん:RR 0.92 Ma C 2017
「ゼロになる」みたいな話ではなく、長期の“体の守り”として効いている可能性がある、という温度感です。
④ 体重はどれくらい減った?
平均でみると、だいたいこんな感じ👇
- 1年:−3.42kg Ma C 2017
- 2年:−2.51kg Ma C 2017
- 3年以上:−2.56kg Ma C 2017
つまり、「大幅減量」よりも、“現実的に続く減量”が積み上がったイメージです😊
じゃあ私たちはどう活かす?(現実的な食事療法3つ)
ここからは“研究の結果を、生活に落とす”パートです📌
※特定の治療を指示するものではありません(注意点は後述)
1) 完璧を狙わず「まず3kg」を目標にする
この研究の平均減量も、まずは数kgの世界。
小さく勝って、長く続ける方が、結局いちばん強いです💪
2) 「脂質の質」を見直す(やりやすい)
研究の中心は“低脂質寄りの減量食”でした。 Ma C 2017
日常でやるなら、たとえば👇
- 揚げ物の頻度を週2→週1
- バター・生クリーム系を“毎日→週数回”
- 肉は「脂身少なめ」を選ぶ
我慢というより、選び方の工夫です🙂
3) 運動は「ゼロ→ちょい足し」でOK
“運動プログラムあり”〜“アドバイスのみ”まで混ざっていても、全体として結果が出ています。 Ma C 2017
- いきなり筋トレ毎日!より
- 毎日10分歩くからで十分スタートになります🚶♀️
注意点(ここは必ず読んでください🙏)
- この結果は、できるだけ信頼度の高い研究(RCTのメタ解析)をまとめたものですが、数ある研究の“一例”でもあります。 Ma C 2017
- とくに「心臓の死亡」「がんの死亡・発症」などは、研究数やイベント数が少なく、結論の確実性が高いとは言えません。 Ma C 2017
- 持病(糖尿病、心疾患など)や服薬状況で、最適な方法は変わります。急な食事変更は自己判断せず、必要に応じて医師・管理栄養士へ相談してください。
論文情報(引用)
Ma C, Avenell A, Bolland M, Hudson J, Stewart F, Robertson C, Sharma P, Fraser C, MacLennan G.
Effects of weight loss interventions for adults who are obese on mortality, cardiovascular disease, and cancer: systematic review and meta-analysis. BMJ. 2017;359:j4849.
DOI: 10.1136/bmj.j4849 Ma C 2017
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!


コメント