更年期〜60代のダイエットは「筋肉を落とさない」が正解?👀最新エビデンスでわかる安全な痩せ方

ダイエット
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👩‍🦱「お腹まわりが気になる…でも急にガリッと痩せるのはちょっと不安😥」

👨‍🦰「体重は落ちたのに、なんだか脚の力が弱くなった気がする…これ大丈夫?」

「50代・60代でも、お腹の脂肪を落として、筋肉は守るやり方って本当にあるの?」

――こんなモヤモヤ、ありませんか?

実は、55〜70歳くらいの”これからリタイア(退職)”世代にこそ気をつけたいのが「ただ痩せればいい」ダイエットではなく、「筋肉を守りながら脂肪を落とす」ダイエットなんです。Eglseer D 2023

今日は、55〜70歳の男女を対象にした合計4957人92本の研究をまとめた、とても信頼できる大規模な研究(システマティックレビューとネットワーク・メタアナリシス=たくさんの臨床試験をまとめて比べる統計手法)から、いちばん効果的で安全性が高い「やせ方」のヒントをわかりやすく解説します💪✨。Eglseer D 2023


まず知ってほしい大事な背景📌

① 40代後半〜60代は、からだの中身が大きく変わる時期

年齢を重ねると、体脂肪がゆっくり増える一方で、筋肉量は少しずつ減っていくという変化が起こりやすくなります。特に45〜70歳では、お腹や腰まわりに脂肪がつきやすく、同時に筋力も落ちやすいことがわかっています。Eglseer D 2023

この「脂肪はふえる+筋肉はへる」というセットの状態はサルコペニック肥満と呼ばれます。サルコペニック肥満とは、

  • 筋肉の量と力が落ちる
  • なのに脂肪は多い
    という状態のことです。放っておくと、転びやすくなる・動きにくくなる・自立した生活がしにくくなるなど、日常のリスクが上がるとされています。Eglseer D 2023

つまり、「ただ体重を落とすだけ」では逆効果になることもあるんです。特に女性はホルモンバランスの変化も重なる時期なので、「体重よりも中身(体組成 たいそせい:脂肪と筋肉のバランス)」を見ることが超大事になります💡。


② 退職・セカンドライフ前はチャンスの時期🌱

研究チームは「定年に近い時期って、じつは生活を見直す最高のタイミング」と言っています。なぜなら、この世代は仕事中心の生活から、少しゆとりのある生活に切り替わることが多いから。
実際に、この時期(おおむね50代後半〜60代前半)に生活習慣を変えた人の6割以上が、のちの身体機能の低下をゆっくりにできたというデータもあります。Eglseer D 2023

だからこそ、「今さら遅いかな?」ではなく、むしろ今が”本番”✨


今回の研究で何を調べたの?🔍

この研究は、55〜70歳の「やや太め〜肥満(BMI25-40の範囲)」の男女を対象としたランダム化比較試験(いちばん信頼度が高いタイプの臨床研究)を集めています。Eglseer D 2023

調べたのは、次のような12パターンの方法です👇

  • 何もしない(生活そのまま)
  • 食事のエネルギー制限(例:1日あたり約500〜1000kcalのカロリーを減らす)
  • エネルギー制限+たんぱく質(高たんぱく こうたんぱく:体重1kgあたり1.1〜1.7g)
  • 断続的断食(だんぞくてきだんじき):「5:2ダイエット」などの間欠的ファスティング
  • 有酸素運動だけ(ウォーキングやバイクなど)
  • 筋トレ(レジスタンストレーニング)だけ
  • 有酸素+筋トレ(ミックス運動)
  • 食事×運動のいろいろな組み合わせ
     (例:カロリー制限+筋トレ、カロリー制限+有酸素、カロリー制限+高たんぱく+運動 など)Eglseer D 2023

そして、効果を【①体脂肪(BF=Body Fat)】【②筋肉量(LBM=Lean Body Mass=除脂肪量 /FFM=Fat Free Mass)】【③BMI(ビーエムアイ=身長に対する体重のバランス)】【④ウエストまわり(腹囲=ウエスト周囲径、WC=Waist Circumference)】でくらべました。Eglseer D 2023


結論から言います💬:いちばん良かったのはコレ

👉「カロリーを少ししぼる食事」+「筋トレや筋トレ+有酸素の運動」+「たんぱく質をしっかりとる」

このセットがもっとも安定して良い結果を出していました。具体的には:

1. 体脂肪がちゃんと減る🔥

・食事のエネルギー制限に運動(特に筋トレをふくむ運動)を足すと、体脂肪がしっかり落ちました。
・「エネルギー制限+高たんぱく」でも、体脂肪を減らす効果が高いという結果でした。Eglseer D 2023

ポイントは「食事だけ」より「食事+運動」「食事+高たんぱく」。かけ算が大事ということです。

2. 筋肉を守れる💪(ここ超重要)

・筋肉量は、運動をふくむ介入(=取り組み)では保たれやすいことがわかりました。
・特に、有酸素+筋トレのミックス運動は「筋肉量を増やす」効果まで示しました。Eglseer D 2023
 →つまり、ただ細くなるのではなく、「引きしめ+支える力アップ」をねらいやすいんです✨。Eglseer D 2023

逆に、食事のエネルギー制限だけだと、体重や脂肪は落ちても、筋肉までいっしょに落ちる傾向がみられました。Eglseer D 2023
これは特に女性に避けたいパターン。筋肉が落ちると、ふらつきやすさ・つまずきやすさ・生活のしんどさにつながるリスクもある、と指摘されています。Eglseer D 2023

3. BMI(ビーエムアイ)やお腹まわり(ウエスト)が小さくなる✨

・「エネルギー制限+筋トレ」
・「エネルギー制限+有酸素運動」
・「エネルギー制限+高たんぱく」
といった組み合わせは、BMI(体重バランス)やウエストまわり(腹囲ふくい)をしっかり下げることにもつながっていました。Eglseer D 2023

いっぽうで、「筋トレだけ」「有酸素運動だけ」だと、ウエストサイズやBMIの変化はそこまで安定していない、という報告もありました。Eglseer D 2023


つまりどういうこと?わたしたちが実際に気をつけたい3つのポイント💡

✅ポイント1:食べる量をちょっとだけコントロールする

いきなり極端な食事制限(断食のようなこと)ではなく、1日あたりマイナス500〜1000kcalくらいを目安に「食べすぎを整える」スタイルが多くの研究で使われていました。Eglseer D 2023
※これは目安であり、個人差があります。心臓・血圧・糖尿などの持病がある方は、かならず医療スタッフに相談してくださいね。

✅ポイント2:たんぱく質をしっかり

高たんぱく食とは、体重1kgあたり約1.1〜1.7gのたんぱく質をとるイメージです。例えば体重60kgなら1日あたりおよそ66〜102gくらい。Eglseer D 2023
たんぱく質は筋肉を守る材料になります。女性は特に「サラダだけダイエット」になりがちなので注意です🥗→💦

✅ポイント3:運動は「筋トレ+ちょい有酸素」のミックスがおすすめ

研究では、筋トレ(レジスタンス・トレーニング)とウォーキングやバイクなどの有酸素運動を組み合わせた“ミックス運動”が、筋肉量をキープ、むしろアップ⤴️すると報告されています。Eglseer D 2023
筋肉を落とさないことは、転倒予防や「自分で歩ける・動ける」を守ることにもつながります。Eglseer D 2023


「食事だけで痩せようとする」のはNG?⚠️

この研究では、食事のエネルギー制限だけのダイエットは、脂肪が減る一方で筋肉も落ちやすく、結果として「サルコペニック肥満(筋肉が少ないのに脂肪は多い)」の方向に近づくリスクがある、と注意喚起しています。Eglseer D 2023
サルコペニック肥満は、将来の生活のしづらさ(介護が必要になるリスクなど)と関連がある、と言われています。Eglseer D 2023

つまり、“食べる量だけ”で調整するダイエットは、50代・60代にはあまりオススメできないというメッセージなんです。Eglseer D 2023


じゃあ明日から何をすればいい?実用アクション3つ🌟

※これは医療行為の指示ではなく、生活のヒントです。持病がある方や気になる症状がある方は、必ず主治医など専門職にご相談ください。

① お皿に「たんぱく質のおかず」を必ず1品のせる
→お魚、鶏むね、豆腐、卵、ヨーグルトなど
→筋肉の材料を毎食いれるイメージ🐟🥚

② 「少し息が上がる+軽い筋トレ」を週2〜3回
→早歩きウォーキング+スクワットや椅子立ち上がり運動など
→いきなりハードなジムじゃなくてOK。まずは“続けられる強さ”が正義🏃‍♀️🪑

③ 体重だけじゃなくてウエスト・太もも・ふくらはぎもメモ📓
→数字の変化=見た目と筋肉の変化をチェック
→「体重は同じだけど、ウエストはマイナス2cm」は大勝利です✨


注意点・大事なお願い🙏

本記事は、信頼度の高い医学研究(ランダム化比較試験=患者さんをグループわけして比べる研究)を多数まとめた解析結果をもとにしていますが、あくまで「ある集団での平均的な傾向」のお話です。Eglseer D 2023
年齢、持病、内服薬、関節の状態、体力などで「安全な運動量」「適切な食事量」は変わります。

特に、

  • 糖尿病や心臓、腎臓などの病気がある方
  • 体重が大きく上下するとめまいが出る方
  • ひざや腰に強い痛みがある方
    は、自己判断で極端な食事制限・過激な運動を始めるのではなく、主治医や理学療法士など専門職にご相談くださいね。

「やせる=正義」ではありません。
「動けるカラダで、長く元気に過ごせる」がいちばんのゴールです。


今日のまとめ💡(忙しい方はここだけでもOK)

  • ただ体重を落とすだけのダイエットはNG。特に50〜60代女性は要注意⚠️
  • ベストは「ちょいカロリーオフ」+「高たんぱく」+「筋トレ+有酸素」
  • 筋肉を守ること=将来の自分の自由を守ること✨
  • ウエスト-〇cmは立派な成果。体重だけで評価しないでOK
  • あなたの”今”は、これからの10年の準備期間💐

今日の一歩が、未来の元気をつくります。
みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!💪🌸


参考文献(引用元)

Eglseer D, Traxler M, Embacher S, Reiter L, Schoufour JD, Weijs PJM, Voortman T, Boirie Y, Cruz-Jentoft A, Bauer S, SO-NUTS consortium.
“Nutrition and Exercise Interventions to Improve Body Composition for Persons with Overweight or Obesity Near Retirement Age: A Systematic Review and Network Meta-Analysis of Randomized Controlled Trials.”
Advances in Nutrition, 14:516–538, 2023年4月公開. DOI: 10.1016/j.advnut.2023.04.001. Eglseer D 2023

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