ストレッチポール(フォームローラー)を使ってると
患者さんやスポーツ選手からよく聞かれます👇
「これって、本当に意味あるんですか?」
「やってて気持ちはいいけど、何に効いてるの?」
「毎日やったほうがいいの?いつやるのがベスト?」
そんな疑問に答えるべく、今回は 最新の2つの研究論文 をご紹介&比較!
即効性のある効果と、継続して得られる効果、それぞれに注目していきます🧐
📖比較した2つの論文
項目 | Konrad Aら (2021) | Park SJら (2021) |
---|---|---|
📎タイトル | The effects of foam rolling training on performance parameters | The effects of foam rolling on flexibility, balance, and jump performance |
🗓️出版年 | 2021年 | 2021年 |
📍DOI | 10.1007/s00421-021-04688-y | 10.12965/jer.2142350.175 |
👥対象者 | 健康な若年成人(男女49名) | 健康な若年男性28名(大学生) |
🧪研究デザイン | ランダム化比較試験 | ランダム化比較試験 |
⏱️介入期間 | 4週間、週5回 | 1回の単発介入(即時効果) |
🔍研究の目的と方法の違い
✅Konradら(2021年)
目的:フォームローラー(ストレッチポール)を継続的に使うことで、筋力やジャンプ、柔軟性、スプリント能力に変化があるかを検証
- 対象:若年成人49名(男女)
- 介入:4週間のフォームローリングトレーニング
- 測定項目:可動域、ジャンプ力、スプリント速度、筋力、筋の弾性
✅Parkら(2021年)
目的:1回のフォームローリングで、柔軟性・バランス・ジャンプ力に即時的な変化があるかを検証
- 対象:若年男性28名(運動経験あり)
- 介入:フォームローリングをハムストリングに60秒×2回(片脚ずつ)
- 測定項目:長座体前屈、Yバランステスト、垂直跳び
✅結果の比較一覧(ビジュアルも参照)
評価項目 | Konrad 2021 | Park 2021 |
---|---|---|
柔軟性(可動域) | 上昇(股関節や太もも) | 即時に改善(長座体前屈) |
筋出力(ジャンプ) | 軽度向上(+2.7%) | 明確な向上(+3.2cm)✨ |
バランス能力 | 評価なし | 有意に向上 |
筋力 | わずかに向上(傾向) | 評価なし |
スプリント能力 | 変化なし | 評価なし |
筋の硬さ(弾性) | 低下(=柔らかくなった) | 評価なし |
🧠この2本からわかること
✔️フォームローラー(ストレッチポール)の柔軟性改善効果は「即時」と「継続」の両方に◎!
- Park論文では1回の使用でも柔軟性とジャンプ力が即改善
- Konrad論文では4週間の継続でさらに可動域が伸び、筋の硬さも減少
👉つまり、短期でも効果あり、継続すればさらにGood!
👨⚕️現役リハビリ部長の見解
フォームローラー(ストレッチポール)は、柔軟性アップの即効性と長期的な変化の両方を兼ね備えているのが最大の魅力!
ジャンプ力やバランスの改善はスポーツ選手に嬉しい効果ですが、一般の方でも肩こり・腰痛・姿勢改善にしっかり役立ちます。
さらに、筋の弾性(硬さ)を減らすという点は、コンディショニングやケガ予防に非常に重要です🧘♂️
⚠️注意点
- どちらも対象は健康な若年者のみ。高齢者や持病のある方への効果は検証されていません
- フォームローラーの効果は部位や使い方により変化します
- 強く押しすぎたり、痛みを我慢して使うのは逆効果です❌
🧾この記事のまとめ
- ✅ 即効性があるのはPark論文(1回の使用で改善)
- ➡️ 1回の使用でも効果が出る(Park 2021)
- ➡️ 継続的な使用でさらに改善(Konrad 2021)
- ✅ 持続的に効果が出るのはKonrad論文(4週間で筋柔軟性や筋出力向上)
- ✅ 柔軟性・ジャンプ力・バランスに有効
- ✅ スピードや筋力向上にはやや弱い効果
- ➡️ 使い分けのポイント👇
- 💪 筋トレ後のケアやリカバリー ➡️ 1回でもOK!
- 🧘♂️ 姿勢改善・可動域UP ➡️ 週3〜5で継続がベスト!
今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!
それではまた次回!
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