ぽっこりお腹に効く有酸素×筋トレメニュー

ダイエット
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「頑張って歩いているのに、なかなかお腹だけ落ちない…」そんなあなたへ

👩‍🦱「ウォーキングは続けているけど、体重もウエストも大きく変わらない
👩‍💼「筋トレもやった方がいいって聞くけど、どれくらいの強さで、週何回やればいいの?
👨「きつすぎる運動は続かないし、ゆるすぎても意味なさそう…」

そんな“ちょうどいい運動処方(しょほう)”を知りたい大人の方向けに、
今回のブログでは「肥満がある人にとって、一番効率のよい運動メニューはどれか?」を調べた
ネットワークメタ分析(いくつもの研究をまとめて比較する方法)をご紹介します。O’Donoghue G 2021

この記事でわかること👇

  • 肥満に対して どんな運動タイプが一番効きやすいか
  • 有酸素運動だけよりも、筋トレを組み合わせた方が良い理由
  • 忙しい40〜50代女性でも取り入れやすい、現実的な運動メニュー例

    1. 「頑張って歩いているのに、なかなかお腹だけ落ちない…」そんなあなたへ
  1. この研究はどんな内容?
    1. 研究のざっくりポイント
  2. 比較された運動メニューの種類
    1. 1. AE-V:高強度 有酸素運動
    2. 2. AE-M:中強度 有酸素運動
    3. 3. R-HI:高負荷(こうふか)レジスタンストレーニング(筋トレ)
    4. 4. R-LM:低〜中負荷レジスタンス(筋トレ)
    5. 5. COM-HI:高強度 有酸素+高負荷筋トレ【コンビネーション高強度】
    6. 6. COM-LM:中強度 有酸素+低〜中負荷筋トレ【コンビネーション中強度】
    7. 7. Control:運動なし(普段どおりの生活)
  3. 結論① 体重は「どの運動も少しは効く」でも劇的には減らない
  4. 結論② お腹まわり・筋肉量・体力には「有酸素+高負荷筋トレ」が最強候補
    1. お腹の脂肪(腹囲・内臓脂肪)への効果
    2. 筋肉量(除脂肪量)の維持・アップ
    3. 心肺フィットネス(CRF)の改善
  5. 結論③ 血圧・血糖・脂質は「少しずつ良くなる」イメージ
  6. 実践編:現実的な「最適運動処方」をどう組む?
    1. ① まずは有酸素運動:週3回を目標に
    2. ② 筋トレ:週2〜3回、大きな筋肉をねらう
    3. ③ COM-HIに近づける「週の組み立て」例
  7. 初心者さん・体力に不安がある方への注意点
    1. 医師のチェックが必要になりやすいケース
  8. この研究結果の「良い使い方」と「危ない使い方」
    1. 良い使い方 ✅
    2. 危ない使い方 ❌
  9. 注意点(必ずお読みください)
  10. まとめ:今日から変えられる「一歩」
  11. 参考論文情報

この研究はどんな内容?

この論文は、
「肥満のある18〜65歳の大人」を対象にしたランダム化比較試験(RCT)だけを集めて

  • 体重・BMI(ボディマスインデックス:体格指数)
  • お腹まわり(ウエスト周囲径)
  • 体脂肪率
  • 筋肉量(除脂肪量)
  • 心肺フィットネス
    ※CRF:Cardiorespiratory Fitness(心肺持久力・体力)

などへの影響を比較しています。

研究のざっくりポイント

  • 対象研究:45本のRCT
  • 参加者:3566人(約76%が女性)
  • 期間:平均約20週間(3か月〜1年程度)
  • 週あたりの運動頻度:週3回前後、1回40〜60分が中心

つまり、「現実的に続けられる範囲の運動」を比較しているイメージです。


比較された運動メニューの種類

論文では、運動を「頻度(Frequency)・強度(Intensity)・時間(Time)・種類(Type)」というF.I.T.T原則で整理し、次の7タイプに分類しています。

1. AE-V:高強度 有酸素運動

  • 例:息が少し荒くなる 早歩き〜軽いジョギング、バイク、エアロバイク など
  • 強度:最大酸素摂取量(VO2max)の65%以上、または最大心拍数の75%以上
  • 週3〜5回、1回30〜60分

2. AE-M:中強度 有酸素運動

  • 例:やや息が上がる程度の速歩き、軽めの自転車 など
  • 強度:VO2maxの45〜65%程度
  • 週3〜5回、1回30〜60分

3. R-HI:高負荷(こうふか)レジスタンストレーニング(筋トレ)

  • 例:マシンやフリーウエイト、自重スクワットなどを重めの負荷で行う
  • 強度:1回しか上げられない重さ(1RM)の75%以上
  • 週3回、1回30〜60分

4. R-LM:低〜中負荷レジスタンス(筋トレ)

  • 1RMの50〜75%程度のやや軽めの重さで回数多めの筋トレ
  • 週3回、1回30〜60分

5. COM-HI:高強度 有酸素+高負荷筋トレ【コンビネーション高強度】

  • AE-V(高強度有酸素)+R-HI(高負荷筋トレ)の組み合わせ

6. COM-LM:中強度 有酸素+低〜中負荷筋トレ【コンビネーション中強度】

  • AE-M+R-LMの組み合わせ

7. Control:運動なし(普段どおりの生活)


結論① 体重は「どの運動も少しは効く」でも劇的には減らない

まず大前提として…

どの運動タイプも「何もしない」よりは体重を減らす効果がありました。

ただし、体重の減少幅は「控えめ」という結果です。
運動だけで、ドラマチックに何kgも落ちるわけではありません。

  • 運動=体重をごっそり落とす魔法ではなく
  • 運動=体の中身(体組成)と体力を“いい方向”に整えるもの

と考えるとイメージしやすいです。

特に女性はホルモンバランスやライフステージ(妊娠・更年期など)の影響も大きく、体重の数字だけにこだわるとしんどくなりがちです。

この論文でも、「体重」よりも「お腹の脂肪」や「筋肉量」「心肺フィットネス」の改善がポイントになっています。


結論② お腹まわり・筋肉量・体力には「有酸素+高負荷筋トレ」が最強候補

このネットワークメタ解析で一番評価が高かったのが、

COM-HI(高強度有酸素+高負荷筋トレ)

です。

お腹の脂肪(腹囲・内臓脂肪)への効果

  • COM-HIは、他のどの運動タイプよりも
    ウエストまわり(腹囲)を減らす効果が高いとランキングされました。
  • 見た目が気になるぽっこりお腹対策には、
    「きつめの有酸素+しっかり目の筋トレ」というセットが有望です。

筋肉量(除脂肪量)の維持・アップ

  • 高負荷筋トレ(R-HI)と、それを含むCOM-HIは
    筋肉量を増やす/維持する効果が高め。
  • ダイエットでよくある
    「体重は減ったけど、筋肉も落ちてフラフラ…」を防ぐ意味でも重要です。

特に40〜50代女性では、加齢による筋力低下(サルコペニア)予防の意味でも、ある程度の負荷をかけた筋トレが大切になってきます。

心肺フィットネス(CRF)の改善

  • CRF(Cardiorespiratory Fitness:心肺持久力)は、
    将来の心臓病・脳卒中などのリスクと関係する、とても重要な指標です。
  • COM-HIは、このCRFを改善する効果でもトップクラスでした。

つまりこの研究から言えるのは、

「肥満がある大人には、有酸素運動だけでなく、しっかりした筋トレを組み合わせた“ハイブリッド型”がもっとも効率的」

ということです。


結論③ 血圧・血糖・脂質は「少しずつ良くなる」イメージ

血圧、血糖(:空腹時血糖)、中性脂肪(トリグリセリド:TG)、善玉コレステロール(HDL)なども評価されています。

  • どの運動タイプでも「何もしないよりは良い方向」に動く
  • ただし、体重やウエストほど「はっきりした差」は出にくい

という結果で、運動は生活習慣病対策の土台にはなるが、
薬や食事療法を置きかえるものではないと考えるのが現実的です。


実践編:現実的な「最適運動処方」をどう組む?

いきなり論文そのままの高強度メニューを真似するのはおすすめしません
ここでは、40〜60代を少し意識した、現実的なアレンジ例を書きます。

① まずは有酸素運動:週3回を目標に

目安:週3回、1回30〜40分

  • 内容:やや息が弾む速歩き(早歩き)、坂道ウォーキング、エアロバイクなど
  • 強度の目安:
    • 会話はできるけど、ちょっと息が上がる
    • 主観的運動強度(RPE:12〜14/20くらい)

忙しい日は👇

  • 「10分×3回」に分けてもOK
    朝の通勤+昼休み+帰り道を少しだけ早歩きに変えるイメージです。

② 筋トレ:週2〜3回、大きな筋肉をねらう

目安:週2〜3回、1回20〜30分

  • スクワット、ヒップリフト、腕立て(壁を使ってもOK)、ローイング系など
  • 「10回やると結構きつい」と感じる重さ・回数を目標に
    → これが論文でいう “高負荷(R-HI)に近いイメージ” です。

自宅なら👇

  • 椅子スクワット(いすから立ち座り)
  • ペットボトルダンベル
  • ゴムバンド(セラバンド) なども活用可能です。

③ COM-HIに近づける「週の組み立て」例

【例:1週間のスケジュール】

  • 月:有酸素(早歩き30分)
  • 水:筋トレ20〜30分
  • 金:有酸素(早歩き+坂道40分)
  • 土:有酸素20分+筋トレ20分(コンビの日)

少しずつ慣れてきたら、

  • 有酸素の一部を「坂道」や「少し早いペース」にする
  • 筋トレで扱う重さや回数を増やす

ことで、COM-HIに近い“効きやすいゾーン”にじわじわ近づいていけます。


初心者さん・体力に不安がある方への注意点

医師のチェックが必要になりやすいケース

  • 心臓病や脳卒中の既往がある
  • コントロールされていない高血圧や糖尿病
  • 胸の痛み・強い動悸・息切れが出やすい

こういった場合は、必ず主治医と相談してから運動強度を決めてください。

論文では、糖尿病や薬物治療中の人などは除外されているため、
「自分に100%そのまま当てはまる」とは限らない点も重要です。O’Donoghue G 2021


この研究結果の「良い使い方」と「危ない使い方」

良い使い方 ✅

  • 有酸素+筋トレを組み合わせた方が、お腹・筋肉・体力には効きやすい」という方向性のヒントとして使う
  • 「体重の数字だけではなく、ウエスト・体力・筋肉量も見る」という視点を持つ
  • ダイエットで「食事だけ」にならないよう、運動の質も見直すきっかけにする

危ない使い方 ❌

  • 「このメニューなら絶対に〇kgやせる」と過度な期待をする
  • 自分の体力や持病を無視して、いきなり高強度トレーニングをまねる
  • 他の研究や自分の状況を考えず、この論文だけを“絶対視”する

注意点(必ずお読みください)

  • ここで紹介した内容は、信頼度の高い論文(ランダム化比較試験をまとめたネットワークメタ解析)をもとにしていますが、
    それでもあくまで
    数ある研究の「一例」です。O’Donoghue G 2021
  • 参加者の多くは「薬で治療中の重い病気がない18〜65歳の肥満のある成人」であり、
    持病・年齢・体力によって適切な運動量は変わります。
  • このブログは医療行為の代わりではなく、一般的な健康情報の提供を目的としています。
    具体的な運動内容について不安がある方は、医師や理学療法士などの専門職にご相談ください。

まとめ:今日から変えられる「一歩」

  • どの運動も「やらないよりは良い」
  • その中でも、
    「有酸素+高負荷筋トレ(COM-HI)」が、お腹まわり・筋肉量・心肺フィットネスにもっとも有利
  • いきなりハードにするのではなく、
    中強度のウォーキング+少しきつい筋トレから徐々にレベルアップするのが現実的
  • 体重だけでなく、ウエスト・体力・日常生活の動きやすさも変化の指標にしていきましょう。

参考論文情報

O’Donoghue G, Blake C, Cunningham C, Lennon O, Perrotta C.
What exercise prescription is optimal to improve body composition and cardiorespiratory fitness in adults living with obesity? A network meta-analysis.
Obesity Reviews. 2021;22:e13137.
DOI: 10.1111/obr.13137

(受理:2020年8月8日、公表:2021年)O’Donoghue G 2021

今日の一歩が、未来の元気をつくります。みんなで健康寿命を延ばしていきましょう!!

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